2022-06-20

バイト日記

 週末、数日連続商品予約が入っていた。それは近所のけっこう大きな会社から発注だ。オーナーは間違いのない様に商品の取り分けをするようにと私どもアルバイトに厳命した。木曜日シフトで、金曜朝引き取りの予約が入っていたので、納品した通常商品から予約リストにあるもの指定取り置きする作業を行った。間違いないよう何度も確認した。がんばった! 金曜朝のぶんは間違いなく済んだようだ。

 ところが! 日曜日オーナー本人がやらかした。朝、予約商品お客様が取りにきて、オーナー会計担当したのだが、商品の個数を間違えてレジ登録おにぎり数個ぶん余計に料金を請求してしまったのだ。数時間後、お客様がそれに気づいて電話で返金を要求してきたので、オーナーお金を用意し、打ち直したレシートを添えて「返金、レシート交換」というメモと一緒に夕勤の私とAさんに託した。よもやよもやだ。私らは真面目にミスなくやったのに、結局オーナーミスで下げなくていいはずだった頭を下げなくてはならない! ま、一番ミスしそうなのはオーナーだって、わかってたけどー。

 予約のお客様夕方に返金を受け取りに来るということだったが、なかなか来店せず、夜もだいぶ遅くなってから来店。Aさんが私よりも素早く事務所お金を取りに行って対応したのだが、お金と新しいレシートを返せばいいだけのはずが、なぜだか揉め始めた。

 そんな時に限って遅い時間にも関わらず次々と来客があり私のレジ行列が出来てしまう。Aさんの方で何が起きているのか見に行く暇がない。

 客足がちょっと途絶えた所で、Aさんがこっちに来た。オーナーは「返金、レシート交換」というメモを添えてお金と打ち直したレシートを置いていったので、単にそれをそのままお客様に返し、本来下げなくていいはずだった頭を下げるだけで終了ということだったのに、それでは話が違うとお客様が怒り出したというのだ。レシートは、打ち直したものでは足りなくて、会計をしたその時のレシートもないとダメから再発行しろお客様が主張しているのだが、どうしたら良いのかとAさん。そんな時に限ってまたレジお客様達が並び始めたので、

「それは無理です。一度発行したレシートの再発行はできない」

 とぶっきらぼうな応答をせざるを得なかったのだが、Aさんは「やっぱそうですよねー」と言って戻って行った。本気でどう対応したら良いのか分からなかったのではなく、自分に非のない事が確認出来れば良かったらしい。

 後でAさんから詳細を聞いた。お客様が言うには、朝にオーナー会計ミスった時のレシートと、間違のないよう打ち直したレシートの両方を該社に提出しないと経費で落ちないとか。そんな事ってあるのだろうか。ちゃんと返金をしたのだから、わざわざ仕訳を複雑にしなくてもよくね? もしかしてお客様がお使い下手とかで、話がややこしくなっているのだろうか。と思ったが。

 お客様は予約商品の料金を個人クレジットカードで支払っていた。とすると、朝にオーナーミスった時のレシートの打ち直しを、お客様がいない場でしたとことろで同じレシートは出来上がらない。ほとんど同じ品目の並んだ、現金払いレシートが出来るだけだ。ていうか、そもそも一度発行したレシートを再発行はできないというのに、何でそれを要求されなきゃいけないのか。買った品目はほぼ同じだが、ある商品の個数が違っている。決済もかたやクレジット、かたや現金払い。打った時間も当然違う。こんな共通点が一部しかないレシートが、一体何の証明になると言うのだろう?

 Aさんは、お客様がなかなか引かないので、用意されていた打ち直しのレシートと、レジ記憶されたジャーナル販売履歴)をお客様に渡して「レシートの再発行は無理です申し訳ございません!」と頭を下げまくって帰ってもらったそうだ。

 なんだかなー。こっちがミスったのをいいことに二枚目レシートを用意させて、二枚とも経費で落とさせようとしたのではないかと疑わしく思ったのだが、実際どうなんだろう。

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