2021-11-23

「なにやってもうまくいかない」の替え歌の無情さ

tiktokで大バズしている「なにやってもうまくいかない」という歌の替え歌に「なにやってもうまくいく」というものがある。

元ネタが「何かをしてもどこから罵倒が飛んでくる無慈悲さ」などのクリエイターたちの脳内葛藤戦争を描いた曲に対して

いくつかある「なにやってもうまくいく」は「容姿が優れている」「なのでなんでもうまくいく」「ちやほやされる」「勝ち組正義」「嫉妬されちゃうな~」といった内容だ。

これは安易に作られた替え歌のように思うが、それゆえにかなり残酷だと感じる。tiktokでは元ネタは元々冒頭~サビまでの15秒くらいのものがバズっていたので歌詞の一部だけを受け取り反転させると確かにこんな感じの内容になるのはわかるが、よりにもよって葛藤や心の中の闘争を描いた曲に対して「生まれついた素質が正義」としてしまうのはあまり残酷だ。

もしこれがアンサーソングとして作られていたのならもっと悪質だ。

努力葛藤無駄だ」とねじ伏せているようだ。どの替え歌もおそらく本気でアンサーソングとして描いたわけではなさそうで、リスペクトを欠いて「なにやってもうまくいく」がこの世に生み出されたとは考えたくないが

だとしても元ネタへの敬意を払うのであればいくつもある「なにやってもうまくいく」達はどこかでひっそりと非公開にするか、フルを作って本当のアンサーソングとするべきだろう。

コメントは荒れに荒れたようで、tiktokの「なにやってもうまくいく」のコメント欄は閉鎖されている。

そのうちの一つは概要欄に「美人あるあるコメントしてください」とあるので、視聴者からコメントを求めていたのは明らかだ。

それでもこの音源使用するユーザーは後を絶たないし、替え歌制作者も曲を消したりしていない。

音源の非公開や削除だけが正義と言いたいわけではないが、敬意を欠いた作品でバズを得たことは覚えていて欲しい。

  • その悪質なバズに便乗して増田をバズらせようとしてるんですね、わかります

記事への反応(ブックマークコメント)

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