2020-12-01

ファンからアンチになった話

(この事が起こってから、ある程度時間が経っています。冷静な今、気持ちの整理をつけるために書き出しているため、おそらくお気持ちにはなっていないはずですが、不快に感じたら申し訳ないです。)

私には好きな作品が2つ「あった」。

ひとつ10年来ずっと追っている作品

不満はもちろんあるものの、人生を支えてきた大事作品だ。

もうひとつ最近までハマっていた作品。この作品で初めて二次創作にも手を出した。

ある日のこと。

後者が前者の絵をトレスした疑惑が出た。

両作の権利関係がややこしいのも相まって、ファンの間でも学級会が小規模ながらあった。私の見解としては黒に近かったが、それでも後者の潔白を証明するための説明を願い、公式に問い合わせをした。

返ってきたのはテンプレ回答。内容的には無回答と言っていいものだった。

この時に感じたものは今思えば「失望」だったのだろう。本当にやましいことをしていなければ、ちゃんと答えてくれるはずだと。対応してくれるはずだと「勝手に」期待し、期待とは真逆の反応をされて「勝手に」失望したのだ。

そこから無関心に静かに向かえればよかったのだろう。

けれど次に出た感情は「憎しみ」だった。

なぜ、よりにもよって大事作品を真似るようなことをしたのか。

誤解であるならば誤解であると、なぜ言わないのだろう。

まさか分かっていても認めずに、揉み消す気なんだろうか。

憎しみはやがて、ほんの数分前まで同志だったはずの他のファンにも向けられていく。

こんな酷いことを公式がしているのに、なぜ遊べるのだろう。

二次創作トレスにはすごく怒るのに、公式疑惑には怒らないのはなぜか。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い

その作品に関わる全てが黒く、悪に見えた。

作品に関わるもの、本編もグッズも全て処分した。

それでも、その作品が好きな現実の知り合いにまで、怒りを抱いていた。

この感情をどうすべきか。このまま放っておいたら私が苦しい。

けれどそれを表立ってSNSや知人たちに言うのもきっと良くない。

悩んだ結果、初めて作品愚痴スレに書き込んだ。

幸いにも他に好きな趣味ができ、他に取り組むことができ、私が愚痴スレ住民になることは無かった。

また作品から徹底的に離れたことで、興味が薄れ、怒る気持ちも減っていった。

推しのグッズを渡してくれようとした何人かの知人にも、深くは話さないがちゃんと断りを入れた。

ありがとう、そしてごめんなさい知人たち。

施しの気持ちは嬉しかった。そして私は一時的とはいえあなたたちにも憎しみを感じてしまった。

本当に申し訳ない。

失望とは、憎しみとは、あのような感情のことを言うのだと経験した。

そして大きすぎる憎しみは後悔を呼ぶことも分かった。

それをここに記し、好きだった作品への執着と憎しみに別れを告げる。

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