(この事が起こってから、ある程度時間が経っています。冷静な今、気持ちの整理をつけるために書き出しているため、おそらくお気持ちにはなっていないはずですが、不快に感じたら申し訳ないです。)
私には好きな作品が2つ「あった」。
もうひとつは最近までハマっていた作品。この作品で初めて二次創作にも手を出した。
ある日のこと。
両作の権利関係がややこしいのも相まって、ファンの間でも学級会が小規模ながらあった。私の見解としては黒に近かったが、それでも後者の潔白を証明するための説明を願い、公式に問い合わせをした。
返ってきたのはテンプレ回答。内容的には無回答と言っていいものだった。
この時に感じたものは今思えば「失望」だったのだろう。本当にやましいことをしていなければ、ちゃんと答えてくれるはずだと。対応してくれるはずだと「勝手に」期待し、期待とは真逆の反応をされて「勝手に」失望したのだ。
けれど次に出た感情は「憎しみ」だった。
なぜ、よりにもよって大事な作品を真似るようなことをしたのか。
まさか分かっていても認めずに、揉み消す気なんだろうか。
憎しみはやがて、ほんの数分前まで同志だったはずの他のファンにも向けられていく。
こんな酷いことを公式がしているのに、なぜ遊べるのだろう。
二次創作のトレスにはすごく怒るのに、公式の疑惑には怒らないのはなぜか。
その作品に関わる全てが黒く、悪に見えた。
それでも、その作品が好きな現実の知り合いにまで、怒りを抱いていた。
この感情をどうすべきか。このまま放っておいたら私が苦しい。
けれどそれを表立ってSNSや知人たちに言うのもきっと良くない。
幸いにも他に好きな趣味ができ、他に取り組むことができ、私が愚痴スレの住民になることは無かった。
また作品から徹底的に離れたことで、興味が薄れ、怒る気持ちも減っていった。
元推しのグッズを渡してくれようとした何人かの知人にも、深くは話さないがちゃんと断りを入れた。
ありがとう、そしてごめんなさい知人たち。
施しの気持ちは嬉しかった。そして私は一時的とはいえ、あなたたちにも憎しみを感じてしまった。
本当に申し訳ない。
失望とは、憎しみとは、あのような感情のことを言うのだと経験した。
そして大きすぎる憎しみは後悔を呼ぶことも分かった。
それをここに記し、好きだった作品への執着と憎しみに別れを告げる。
ファンチ
ウツボかなあ…