正直、俺は「あー、ツッパったり、背伸びしたい年頃なんだなぁ。可愛げがあるなぁ。頑張れよー少年」みたいなほっこりした気持ちになる。
”普通の大人”はそういう時、憤りみたいな感情を覚えるものなの?
一応言っておくと、俺自身は酒も煙草も二十歳過ぎるまで触れたことはなかったから、とくに不良の肩を持つ理由もない。
あと自分がコンビニでバイトしていた時、そこで酒煙草を購入しようとしている子がいた時は普通に止めていた。
あるいは、もし親や教師みたいにその子の行動に対して責任を負う立場に自分がなったら止めるとは思う。
ただそれは半分は義務感、もう半分は”正しい大人”という障害を乗り越えようとする過程にツッパる子供達の眩しさみたいなものを感じるから野方図に飲酒・喫煙をさせてしまったら詰まらないって理由であって、正義や道徳に根差した動機で子供達を止めようとは特に思えない。
……書いていて思ったけど、たぶん、口ではもしもと言えても、自分が親や教師みたいな子供に対して責任を負う立場になることがリアルに想像できていないのが理由なのかなぁ。
そもそも未成年の飲酒喫煙が禁じられている一番の理由は当人の健康のためだし。
子供を大切に守り、責任を負うような立場にないから、ツッパる子供たちの活きの良さを眺めて無責任に面白がれるのかもしれない。
ばっかもーん、だろ。
可愛げがあるように見えるのは 買おうとしているのがパシリの子だからだろうな ここで断ると、この子はこのあと殴れるのかなとか考えてしまう