2019-07-24

「三体」を読んだ。納得がいかない点がある

ネタバレだけど言いたいことがあるのでここに書く。

本当に久々に、元気のいいSFを読んだ。

あとがきにあるとおり、バリントン・J・ベイリー彷彿とさせるバカSF(←褒めてる)で、3千万人を使ったノイマン計算機ディスプレイにはプログレスバー付き!)なんて最高だ。

号令をかけるのが秦の始皇帝であるあたりも気が利いていた。

それぐらいのリアリティレベルと知った上で、無粋を承知で書く。

三体人は自分惑星境遇にあそこまで絶望しているのに、なぜ播種船を出さなかったのかがわからない!

自前でコールドスリープ可能自力乾燥によるミイラ化!)で、文化レベルが高い上に自覚的全体主義採用していて、技術レベル恒星航行可能

挙句に生まれ落ちた惑星解決不能の3体問題を抱えて将来がないことを科学的に分析した上で理解している。

ここまで宇宙を旅して他の惑星移住するしかない知性体が、なぜSETIなんて確率の低い方法時間エネルギー投資しているのか。

陽子宇宙艦隊を作れるほどのエネルギーで改造して遊んでいる間に、さっさと10光年以内の可能性のある惑星に脱水体にした同胞1万人を船に詰めて送り込めよ!!

と、思ったのが納得のいかない点。

だれか、説明が書かれていたかどうかのツッコミをください。

文革からの流れで真面目小説かと思ってたけど、バカSF(←褒めてる。ワイドスクリーン・バロック!)であることを思い出す流れが最高だった。

続編が楽しみ!!

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