2018-07-25

堀紘一の話術

2010年放送された朝まで生テレビあずまん喧嘩になったやつ)より。

例えばですね、古い話で言うと、今アメリカ行っちゃった松井っていう野球選手いたじゃないですか。

彼が、フォアボールフォアボールだったんですよ。そしたら司会者が「かわいそうですね」って言うから

全然かわいそうじゃないですよ、と。こうやってフォアボールフォアボールってやってると、

もうスカウトたくさん来て、たっかい給料で雇われて、幸せ人生待ってますよ、つったら、

おかしい」と。で、「敬遠したピッチャー卑怯ですね」って言うから卑怯じゃないですよ、と。

監督敬遠しろって言うから高校生監督の言うこと聞くの当たり前なんでね。

監督卑怯だって話なら僕認めるけど、ピッチャー卑怯だってのは認められないですねってやったら、

番組降りてください」って。

育ちのいいエリートの堀氏が、松井秀喜クラス有名人のことを「松井っていう野球選手」と、

あえてあまり知られていない人のように言う。この違和感に、聞き手は思わず引き込まれしまう。

また、「彼が、フォアボールフォアボールだったんですよ」のように、松井甲子園での連続敬遠のことを、

かなり雑に説明している。だが朝生出演者視聴者だったらこれだけで十分に伝わるわけだ。

一般人とは異なる力の出し入れによって、堀氏は言葉個性圧力を加えているのだ。

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