2016-05-11

ヒロシマ訪問理由を代弁させたミスターアメリカ

ミスターアメリカがあの街へいらっしゃるという。

71年前の今日ヒロシマは、美しい伝統的な街並と維新後の情緒豊かな建築物の融合した活気溢れる都市だった。

71年前の今日から三ヶ月後のヒロシマは、その何もかもが失われた、根こそぎに生の消されたゴーストティーだった。

今日ヒロシマは、いろんな想いと痛々しい傷痕を抱えながらも活気溢れる平和象徴する都市によみがえった。

ミスターアメリカはその地に今回訪れるにあたって、

この度の訪問目的は、(原爆)投下を批判するするものでもなければ、謝罪をするものでもない。

そうはっきりとおっしゃった。代弁者を通して、だ。

 

ならば、その目的はなんだろうか。

共に平和を祈ろう、か。

過去のことは水に流そう、か。

 

ミスター日本は自ら出迎えに、いや、当日は、ミスターアメリカセレモニーに参加させてもらうそうだ。

なぜミスター日本は、国民気持ちをくんだり、声を聞こうとしないのか。

なぜ彼は、「いいえ、それは困ります」、と言わないのか。

「その一線は、私たちの心の深い所にあるから、越えてはならないものです」、と正当な態度を示してくれないのか。

 

こっちは悪くない。謝らない。と、きっぱり事前に宣言されて、それでもどうぞどうぞと手招きすることが、

今後の日本の政治地位を決定的に変えることを、ミスター日本は落ちついてちゃんと考慮したのか。

日米間だけでない。アジア近隣諸国に対してもだ。歴史ファクト関係のない所で処理され作られていく。

第二次世界大戦の決定的な悪者自分たちではなかったということを今一度はっきりさせておきたい、というアメリカ大国の切羽詰まった現状をなぜ、見極められないのか。

 

ミスターアメリカには二つ伝えたいことがある。

日本には、寝た子を起こすな、という諺があるということ。

それからヒロシマへはぜひ任期終了の後プライベート観光で、自費で訪れたいことを。

ただ、私はミスターアメリカ電話番号メールアドレスも持っていないし、そこまで親しくない。

ミスター日本が代弁してくれたら心強いのだけど、彼とも私は親しくない。

 

けれど望みは捨てたもんじゃない。

記者会見は行われるのだろうか。

もし行なわれるのだとしたら、我らが誇る有能で国家依存しないジャーナリスト一丸となっていただいて、

ミスターアメリカにこう訪ねて欲しい。

「今回の訪問目的が、『(原爆)投下を批判するするものでもなければ、謝罪をするものでもない』、と

代弁者を通して伝えられた私たちは今たいへん混乱している。あなた自身言葉でそれを発してくださることは可能だろうか」、と。

 

断られたら、日本人は目が覚めるだろうし、

受諾されたら、ミスターアメリカはその血も涙もない発言をした政治家として、後世まで歴史に刻まれる。

 

歴史ファクト関係のない所で処理され、強い者にいいように作られていく。

それでいいのか。

 

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