当社の協力会社がいつの間にか競合他社の下についていたり、下請け業者が当社を飛び越えてクライアントから直接仕事をとったり・・・。
他の業界は知らないが、俺のいる販促やイベント等にかかわる業界では、こういう事が頻繁に起こる。他地域の同業者に聞いても「最近はそんな事はしょっちゅうですよ」と言う。契約書を交わしてない限り「違法」ではないので、こういう場合、「やられた」方は泣き寝入りするしかない。あくまでも経験上だが、こういうことをするのは大体フリーの連中である。
「やる方」にも事情はあるだろう。「綺麗ごとは言ってられない」「出し抜かれる方が悪い」ってやつだ。確かに「やられる俺」の方がどんくさいのかも知れない。俺が新人の頃は、「井戸を掘った人への敬意を忘れるな」と言われた。かつて、取引先から紹介されたフリーの男(有限会社ナニナニ企画とかいうよくある社名)にデザインの仕事を頼んでいたことがある。彼はデザインはせず下請けのPデザインに丸投げでやらせるので、途中からほぼ、俺とPデザインで直接やりとりしながらデータを作った。その後も度々仕事を出す機会があり、ナニナニ企画は間に入るだけで具体的なやりとりはPデザインと俺が行うのだが、それでも請求書はナニナニ企画からもらっていた。そこには何の疑問も俺はない。もしPデザインから直接やりましょうと言われても断るつもりだった。だから俺は義理に厚くて偉い、と言いたいのではない。それが「当然」と思っていた(今も思っている)からだ。
しかし、冒頭に書いたような事を平気でやる連中からしたらこういうのは信じられない感覚かも知れないが、俺が見る限り、彼らにも多少の罪悪感はあるようで、電話に出なかったりもする。聞いたところでは「裏切った理由」を全部俺のせいにしてあることないこと言ってるらしい。まあいいけど。彼らは異常に自尊心が高い傾向がある。連中の心の中ってのはどんなだろう。怒りよりも「興味」がある。彼らにとって何が善で何が悪か。何が嫌いで何が好きか。
彼らにとっては信用よりも目先の利益の方が価値があるというそろばんしか弾けないからそうなっている。 あんたは信用の価値を理解している。 そして信用の価値が正しく市場価値に繋...
果たして、元増田は信用に値する価値をもっているのだろうか。 クライアントさんも、元増田を通すと碌なことにならないから、下請け業者と直接やり取りを始めたんじゃないのか。。 ...
長い目で見て最も得する手段を選択した結果切られただけじゃないの。 いくら敬意を持っていたと言っても切られてしまえば、増田が井戸を埋めたと思われる。 怒ってる場合じゃない。