2014-08-23

NAVERまとめ記事をパクられても泣き寝入りするしかない理由

NAVERまとめコンテンツを盗用された旨を愚痴ると、よく「訴えればいいじゃん」と言われます。ただ、これ実際、かなり難しいんですよね。

記事修正されると、訴えられなくなる

というのは、裁判には「訴えの利益」が必要からです。「訴えの利益」っていうのは、簡単にいえば、国の裁判所を使うに値する、法的な利益がそこに存在するかってことです。

で、NAVERまとめ権利侵害の連絡をすると、だいたい権利侵害を報告した一部分だけが削除されます。すると、「侵害状態は回復している」ことになるので、「訴えてまで争うべき利益存在しない」ことになります。すると、権利を確実に侵害されたのに、訴えられないんですよね。

損失額の算定も難しい

全文丸パクリされた場合は、その記事から得た収益をよこせ、みたいな理屈訴訟することはできるかもしれません。けれど、NAVERまとめは色んなサイトから少しずつコピペしているので、「何によって、どれだけの被害を受けたか」の因果関係証明や損失額の算定が難しいんです。

個人は泣き寝入りするしかない

から、個人単位で訴えるのは、かなり厳しい。少額訴訟のために、頑張って訴状をつくっても、徒労に終わる可能性が高いんですよね。

できるとすれば、たびたび権利侵害されている業界団体なんかがまとめて訴えるような方法ですね。でも、Webサイト運営者に業界団体なんてないし、つくるなんて動きもないですよね。

これらの理由から、個人のサイト運営者がパクられても、ただ泣き寝入りをするしかないんだよね。

いやぁ、他人コンテンツを丸パクリするんじゃなくて、色んな所からちょっとずつ丸パクリするって、コロンブスの卵やね。これからNAVERまとめは、サイト運営者の労力をついばんで、どんどん肥大化して、検索上位に居座り続けるでしょう。

おわり

参考 弁護士意見

http://www.bengo4.com/houmu/17/1263/b_77395/

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