2chのまとめブログがテレビや雑誌、業界で注目されて久しい。
ただ、それは極めて限定的な情報源2ちゃんねるをソース元に勝手な理屈を披露してるに過ぎない。
自分の主張を伝えるために2ちゃんねるの大多数ある賛否の意見から自分に近い意見だけをまとめて発表するのである。
なるほど、これはある意味学論や投稿論文のそれに近いが果たしてそれに信頼性とか信憑性があるかというと疑わしい。
先の学論などは賛否の意見をまとめているのに対してまとめブログは自分の理屈を正当化するため片方の意見しかまとめられていないからである。
もともと2chのまとめブログこと通称アフィブログはその呼ばれる所以が、自分の意見を代弁によって(経済的にも)賄っている事である。
例えば経済ニュースや政治ニュースに関連して、こいつは悪だ、金の亡者だと非難しているまとめブログがあるとして筋は通っている、と仮定する。
しかしその実自分も他人に拠ってアフィリエイトや広告アドセンスなどで金儲けをしているのである。
まとめブログがテレビなどの媒体や業界で賛美されればされるほど違和感が生まれるのはここにあるといえよう。
何故なら批判する事自体にお金は掛からないし、掛けてはならないのである。
ジャーナリズムを行うにあたってそこに既得権益が転がっていたら、自分の説を捻じ曲げてでもそこに群がるのは残念ながら必定だ。
清廉なジャーナリズムが為されるには、どうしてもそこにお金が発生しない事が条件になる。
そのため、自分の意見を他人の褌で代弁する事は合っても良いが、だからといって他人を利用して代弁意見で金儲けをするのは言語道断である。
一次資料は一次資料として用いられるべきで、創作されて誰かに代弁された二次資料に資料的価値がないのは当然、というのが学説上の常識なのであり、
その点では今のまとめブログ賛美は、自ら拝金主義に傾倒している事を認めているに同じである。
つまりまとめブログには、一つもジャーナリズムがあるわけがないし、またそれを称賛する事は称賛した本人の性質に関わる事である。
故に関わるべきでない。