乙武氏ってなんとなく「障害者の代表」というか、こんな僕でも頑張れるんだ、みたいな「障害者の希望の星」的なポジションにいるように思ってたんだけど、どうも最近それは俺の勝手な勘違いだったんじゃないかと思うようになった。
乙武氏って、母親にそう育てられたように自分のことをちっとも障害者だとは思ってないと思うんだ。
他の健常者とまったく同じポジションにいると思っている。
だから、他の障害者のこととかあまり興味がなくて、ましてや障害者たちや、周囲が期待しているような、障害者の地位の向上のためにウンタラカンタラとかいう辛気臭いことには全くと言っていいほど興味が無い。
だって彼は障害者として特別扱いされているという意識はほとんどなくて、ふつーに健常者と同じように生きてると感じている。
そして実際そうだ。
彼は人気者でリア充だし、手助けがなくても野球場でマウンドまで走って始球式でボールが投げられるくらいなのだ。
例えが非常にマズイとは思うんだけど、家族に飼われている犬がまるで家族の一員で、自分も人間であるかのように錯覚するようなものだ。
まわりからすると、どう見ても犬なんだけど、本人は至って人間なのだと思っている。
だからほとんどの人間がそうであるように、犬たちのことなどさして興味がなくて、犬の生活を良くするとか、犬でも人並みに頑張れるということを主張したいわけじゃないんだ。
ずいぶん前に乙武氏がイタリアンレストランで入店を拒否されて、ネット界隈で大騒ぎになったことがあった。
あの時の店主は「お客さん! 犬を連れて入っちゃ困ります!」というような気持ちが多少はよぎったのだろうし、店主に賛同をしめす連中の主張も「犬がレストランに入るのは良いとしても、それなりに前準備や他の客にも配慮がいるだろう」というようなものだろう。
一方、乙武氏の肩をもつ連中は「犬だってレストランに入っていいはずだ。これは差別だ」などと主張した。
ところが、乙武氏は自分が犬ではなく人間だと思っているから拒否される理由が全くわからないし、彼らが何を議論しているのかも今ひとつわからない。
「犬ってなんのこと? 僕はただ美味しいイタリアンを食べられなかった事に立腹しているのに」
実際、彼は「犬に対する差別は許せない!」などとという主張を一切しなかったのだ。
釣りバリ
おとたけだってゆっくりいきてるんだよー!
社畜が会社の将来をになってると勘違いしているのを連想した