2011-03-26

福島原発=ゆで蛙論

いわゆる「安全厨」が、

福島原発チェルノブイリたいはならない、なぜなら構造上再臨界・核爆発しないから」と

口を酸っぱくして語っているので、「なるほど、そういうものなのかあ・・・」と納得していた。

しかし、昨日一昨日の報道

レベル6相当の事故

飯館村チェルノブイリに匹敵する土壌汚染」

セシウム放出量はチェルノブイリの数十%相当」というような報道が出始めていて、自分解釈も揺らぎ始めている。

チェルノブイリ型の場合、「核爆発で放射能が爆発的に放出され、被害が大きくなった」と説明されている。

しかし、冷静に考えれば、今回の事故のように「じわじわじわじわ、放射能放出される」場合

「一気に放出される場合」、長期スパンで考えた場合の「放射性物質の総量」に、本質的格差存在しないのではないか

事故後数日で福島を離れるのであれば健康被害は免れるが、数週間・数ヶ月・数年福島に留まる場合

健康へのダメージは「爆発があったチェルノブイリ」と、総量では格差がなくなるのでは、と危惧する。

いや、チェルノブイリのような「一気に爆発があった」という方が、危機意識が先鋭化して、

大胆な避難行動ができるのかもしれない。

パニックと表裏一体ではあるのだが

チェルノブイリ場合は、100キロ先のキエフ市民300万人に避難指示が出されたが、

それも「爆発」のインパクトがあまりにも大きかったからだろう。

現状、飯館村などは「避難指示を出してもおかしくない状態」にも関わらず、一向に指示が出ない。

このように「じわじわじわじわ放射能が汚染されていく」ことが、かえって判断を曇らせていないか

「まだ大丈夫」「まだ大丈夫」っと思い続けて決断を後回しにした結果、気付いてみれば手遅れ、という状態である

喩えは悪いが、今の福島の状態は「ゆで蛙」状態である

39.0℃、39.1℃、39.2℃・・・とじわじわ温度を上げていって、

本来風呂から上がらなければいけないのに「まだ大丈夫・・・」と慢心して、後々大火傷する。

チェルノブイリのように、一瞬でも50℃の熱湯が出たほうが「ショックで退避する」ので、結果的にはいいのかもしれない。

  • 「福島原発はチェルノブイリみたいにはならない」ってのが、そもそも叙述トリックみたいなもんだからな 事象レベルで見ればそりゃ同じようなことは起こらないにせよ、汚染自体は着...

    • 何がどのようにどの程度超えるの?

      • チェルノブイリの燃料はウランだけど、福島第一原発3号機の燃料はウランとプルトニウムの混合(MOX燃料)なので、プルトニウムがたっぷり入ってる (使用済みウラン燃料のプルトニウ...

        • 半減期24000年だったら、人間が死ぬまでのせいぜい数十年の間にはほとんど崩壊しない(=放射線が出ない)ってことでしょ。

          • プルトニウムが体内に取り込まれると、肺や骨や肝臓に溜まる で、アルファ線を放出して内部被曝を引き起こすとされる アルファ線は射程も短いし紙一枚で防げるんだけど、電離作用(...

        • 危険性の高い物質の有無、量、保存環境の安全性、拡散の程度、短期と長期に渡る人体への影響がごちゃまぜだろう。 まあ、よく知らないので、間違っているところもあるかもしれな...

          • プルトニウムは、使用済みウラン燃料(他の原子炉や燃料プールの中身)で1%ね(使用前は0%) MOX燃料は4~9%、すなわち4~9倍ということ(なお、福島第一の3号機では6%だという話...

    • 松井のホームランとイチローの連続安打みたいな話だなw

  • 簡単な話 福島原発の「じわじわじわじわ、放射能が放出される量」<<<<<<<<<<<<<チェルノブイリで「一気に放出された量」 しかもチェルノブイリでは爆発後火災が一晩...

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