2010-12-16

子供が、「英語ができる」ようにするために

中学受験の失敗は母親の力が9割」http://anond.hatelabo.jp/20101211092522 に刺激を受けて書いてみます

最初に私について書くと、

という人間です。私は、結婚してないし子供いませんが、今さら価値観も大きく変わるわけでもないと思っています。なので、私が親から受けた教育自分経験を元に、もし自分が親になったら子供に(英語に関して)どのような教育をするか、という観点で書いてみます。もし本当に自分子供ができて、教育専門誌みたいのを読み出したら考えも変わるかもしれないけど、今のところの考えと言うことでお願いします

あと、この記事を書いたくだらない動機として、学部で就活したときに、企業の人から「帰国じゃないのに1回受けただけで920なの?(←当時)英語ばっかり勉強しても社会では役に立たないよ」とか言われてむかついてた、というのもあります。そんなに勉強してないんだけど・・・。幼児期に適度・適切に英語に触れ、大学受験でまじめに勉強して、大学では生活の中に英語を取り入れていれば、900点くらいは普通に取れるけどなぁ・・・と思っていたので。

結論

結論を先に書きます

  1. 親として重要なのは子供の成長を「邪魔しない」こと
  2. 幼児期~少年期に英語を浴びるようにたくさん聞かせる。ただし、強制はするべきではな
  3. いわゆる幼児英語教室は役に立たない(と思う)
  4. 親自身が英語勉強する・使う姿勢を見せる
  5. 英語はできると役にたつし、楽しいよ」と、ポジティブにやる気を引き出す
  6. 子供のためを考えて教育する。親のコンプレックス人生の後悔を子供に押しつけるべきではな
  7. 子供が成長してから英語学校に通わせるなら、目的に応じて冷静・論理的に学校を選ぶ

ということです。以下に詳細を書きます

重要なのは、やはり幼児期~小学生程度まで。浴びるように英語を聞かせる

これは受け売りですが、言語習得に関して言えば、幼いうちの方が有利なのは明らかです人間の脳の言語機能は生まれてからの数年間で決まり、重要言語学習期間は5歳~思春期までだそうです。ただし、それは、幼児教室に通わせて「How are you」とか言わせて親が自己満足することでは決して無いです。大事なことは、将来の学習に備えて、子供の脳の機能を「失わない」ようにすることだと思います。具体的には、「脳が機能を捨てる」のを、可能な範囲で防ぐことかなと思います。違う言い方をすると、どのようにして「両親が互いに違う言語を使う状況」をシミュレートするか、ということです。「習い事としての英語教室」がこれを達成できるかというと、普通に考えて無理です

私の母親は、通訳をしていて、私の自宅には昔から英語雑誌やら教材やらがあふれていました。特に、Newsweekは山のように積まれて、片付け等を手伝いながらチラチラ覗いたりしていました。また、家事の合間に机に向かって英語勉強(あるいは仕事かもしれない)をしている母親を見て育ちました幼稚園に通っていた頃は、うちに帰るといつも英語ラジオがかかっていましたし、小学校に上がってからも、母親が運転する塾(中学受験学習塾)の送り迎えの車内では全て英語ラジオAFN)がかかっていました英語勉強は一切していなかったのですが、意味もわから英語の歌を口ずさんだりしていましたし、未だにAFN番組切り替えの音(?)が頭にこびりついています。また、「勉強しなさい」と言われたことは一度もありませんでした

この頃の経験で、英語に対する苦手意識は全く無いですし、現在自分に大きな影響があったと思います。

ただし、注意書きで一応書いておくと、最新の研究では、赤ちゃんBGMとして聞いているだけでは学習しない、というのもあるようです

幼児英語教室意味ない

これは母親から聞いた話。一時期、母親バイト幼児英語教室の教師をやっていたらしいですが、その感想は「こんな事やっても意味ない」だそう。完全に、親の自己満足以上の何者ではないと。そして、そういう教室を利用する親に限って本人は勉強しないし(または英語が苦手)、変な意味で「英語を神格化」していると。「英語は怖い、英語は大変、だから子供には早いうちからやらせなければ!」というのが見え見えだと。それは、きっと子供にも伝わりますよね。

これも注意書きを書くと、(1)教師が英語ネイティブで、(2)「親戚のおばちゃんレベル」に頻繁かつ長期的に通うことができる、という条件を満たすなら、逆にかなり見込みはあると思います。しかし、かなりの経済力と労力が要求されますね・・・。奨学金という名の国営借金を借りて生きている身としては無理そうです・・・


長後語学学校はどれを選べばよいか

長後というのは、主に大学入学以降。これは私自身の経験からの話。(まぁ、子供が成長後なら子供に考えさせればいいのですが・・・一応。)

当たり前のことですが、語学学校ピンキリですしかも、ピンキリと言ってもただのピンキリはなく、会社としてのインセンティブが関わってきます。というのは、いわゆるテレビCMを流しているような英語学校というのは、そもそもは「儲けるために存在している」のであって、「生徒の英語力を引き上げる」というのはあくまで2次的な目標、あるいは手段でしかありません。つまり、非常にうがった見方をすると、「生徒を、英語ができるようになった気にさせておいて、しかTOEICの点数等は微増で、『成果は出つつありますが、英語は難しいですからね。これからもがんばりましょう』といって継続的に受講させる」というのが儲けるための最適戦略だと思うわけで、そういう意味では、(100%悪いとは言いませんが)普通英語学校というのはあまり良くはないなぁと思います。

もちろん営利企業である限りは上の状況は避けられないのですが、それでもbetterなものは何かというと、「通訳派遣会社付属学校の、下部クラスまたは総合英語コース」です派遣会社付属学校というのは、受講料で儲ける営利企業であると同時に、親会社通訳派遣会社に優秀な通訳供給するという役割も持っています。これによって、「生徒を、本当に英語をできるようにする」というインセンティブがあります。そして、その余力で総合英語のようなコースでちょっと金も儲けるか、という感じだと思います。だから、まじめに英語勉強するなら、受付の人だけがやたらフレンドリーで授業がショボい英会話学校よりも、受付の人たちは無愛想(失礼!)でも授業が充実している通訳学校を選ぶべきです

  • 私の母親は、通訳をしていて これが全て。 他の要因は些細なものでほぼどうでもいいレベル。 親の頭が悪かった時点でメソッドなど関係無く終了だよ。

    • 親の頭が悪い→終了 はみんな知ってるよ。 「親の頭がいいのに英語が苦手」という悲劇を防ぐためにどうすればいいかって話じゃないの?

      • 「親の頭がいいのに本人は馬鹿」なのか 「親の頭がよく本人も頭がいいのに英語だけが苦手」なのかでもかなり違う気が。 つか 幼児期~少年期に英語を浴びるようにたくさん聞かせ...

      • いや、親の頭が良ければどんなやり方だろうと大体できるようになるから細かい手法なんて効いてこないと言いたい。 ましてTOEICなんかで測るレベルの話なら、馬鹿でも勉強すれば800台...

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