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2024-05-22

3DS積みゲー全部消化した

三国志(3DS版)

リメイク元の三国志Vをさんざんプレイしたので新武将を作りまくった。

武将経験値を積むことで特殊能力を6個まで覚える。また、経験値いくら特殊能力を覚えるかの成長パターンがいくつかある。新武将経験ゼロで始まるので、特殊能力をできるだけ早く覚える成長パターンが望ましい。よって新武将作成時に成長パターンの厳選などをしていた。

そして作った新武将は新君主にするなどして敵対勢力に放り込んで自分曹操もしくは曹操がいる勢力プレイする。

まだやり切った感はないけど一旦終わらせた。

ドラゴンクエストXI

発売日直後に買って数年塩漬け

切りの良いところまでやろうと思って寝食忘れてずっとやってしまうというのが結構あった。そろそろ終盤だろうってところが2/3だったり。

DQIXのストーリーの3倍くらいのボリュームがあった。1周でお腹いっぱい。

極端なレベル上げをあまりしていないのにレベル99になっていた。天空魔城でレアモンスターゴライアスを探し求めていたらレベルが上がりすぎた。これがレベル上げになったのかもしれない。

妖怪ウォッチ3 スキヤキ

スシ限定テンプラ限定妖怪がいるのでそちらも買っておけばよかったと思った(後に買う)。

自転車レースDQXIのウマレースより難しくてだいぶ手こずった。ゲーム下手なのでウマレースブラック杯を5回くらいやったがその比ではなかった。あれは妖怪ミニゲーム妖怪不祥事案件ミニゲームアクション要求してくるRPGってあるよね〜を引き起こす妖怪でウィッス。

妖怪が600種以上?とかいるけど、全部が全部強いわけではないし推しになるわけでもない。通信対戦だと別かもしれないが、本編だったら何を使っても攻略はできると思う。最初に仲間になるジバニャンUSAピョンをパーティに入れてもラスボス戦で戦えはする。推しで戦えると楽しい

バスタートレジャーは本編と違って主人公人間ではなく妖怪ダンジョンで動かしてプレイする。推しを動かせると楽しい

ファイアーエムブレム 覚醒

FEなのでノーマルカジュアルで。ハード以上だとフリーマップで稼げないらしいので、稼ぎ用DLCも買っておいた。DLC絶望未来も買った。最も強き者の名は極めるつもりがないので不要

まあノーマルなのでハード以上では通用しないフリーマップによる稼ぎで育成しまくった。「FEはそういうゲームじゃねーから」と心の中のエムブレマーがささやく。

妖怪ウォッチ3 スシテンプラ

New 3DS LL中古で買ってバージョン限定妖怪を交換できるようにした。通信プレイもできる。正直こんな寂しいことする?って思ったけど、New 3DS LL2024年現在よりずっと安く手に入ったし性能は元々持っていた3DSより高いのでヨシ!妖怪ウォッチ3バスタートレジャーヌルヌル動いて感動的。しかし持っているだけで塗装が剥がれまくる。

片方から強い妖怪を持ってきて強くてニューゲーム的なことができる。

結局スキヤキ限定クエストが多く、どれか1つだけ買うとしたらスキヤキが正解。倒すと妖怪辞典登録されるボス妖怪も含めて辞典コンプができるのはスキヤキだけ。

妖怪ウォッチ2 元祖本家真打

UIや移動手段時間の経過のさせ方、クリア後の経験値稼ぎの方法などが3で改善されていた。つまり3に比べるとちょっと不便。

3と違って必殺技がかなり有効。3はバトルで動く範囲が広いので必殺技が当てにくい。

3だと1日1回しかゲットチレンジできない妖怪が多いがこちらはセーブロードで1日に何度でも挑戦できる。

仕方のないことだが3の推し妖怪がいないのが寂しい。

えんえんトンネルは8番出口的な雰囲気がある。最長999999mのトンネルで、妖怪や狂った人が歩いてくる。40000m以降からSランクレア妖怪が出てくる。

初代妖怪ウォッチとの連動でコマさんが手に入るので、初代を200円で買ってプレイはしていない。

ファイアーエムブレム if

白夜ノーマル→暗夜ハード→透魔ルナティックの順番でプレイ。全部カジュアルで。

暗夜で詰む可能性を感じて稼ぎ用DLCを買っておいた。プレイしてから特別クラスDLCも買っておいてもよかったかもしれないと後悔。

透魔ルナは暗夜ハードより簡単。透魔はマップギミック個性的だが同じ作業の繰り返しになりがち。

世代21人を回収するのに人数分のマップクリアする必要がある。1日1人回収すると21日かかる。シナリオ1本に28マップあるからその3/4である

白夜・暗夜のオールスターからキャラが多い。しかし出撃枠が少なすぎてキャラを使い切れない。

BGM良曲が多い。覚醒良曲はあるがifの方が好きな曲が多い。3シナリオあるからね。

ファイアーエムブレム Echoes

BGMイラストに惹かれて買った。箱がない。

ノーマルカジュアルで始めたら簡単すぎてハードクラシックでやり直した。FEクラシックなど普段やらないが、カジュアルクラシックの違いがロストの有無だけで、カジュアルでも味方がやられるとリセットする自分にとっては違いがなかった。ハードクラシッククリア勲章がもらえる。

マップも敵の思考ルーチンも大味でifほど洗練されていない。覚醒のような突撃型だが覚醒ほど物量は多くない。

魔防が伸びないので敵の魔法が怖い。ifでは必須魔法壁は不可能しかし魔戦士クラスチェンジすると魔法にめっぽう強くなるので別のゲームになる。

フリーマップで育成できるから育成しまくった。イラナイツといわれるクレーベもストーリー内での評判に負けないほど強くなり、1クレーベの単位も変わった。

カンストするまで育成してもクリア後のダンジョンが怖い。防御無視技持ちの敵と必殺率激高の敵がいて、カンストでも2発受けられない。

覚醒は2大陸舞台でそのうちの1つがエコーズ舞台から覚醒で見たマップエコーズにもあり、聖地巡礼的なことができた。

グラフィックはやはり覚醒→if→エコーズ進化している。

覚醒・ifと違ってフルボイス。声と正義感の強さからアルムが炭治郎にしか思えない。脳内ではアルムを炭治郎と呼んでいた。じゃあルカは義勇かというとそうでもなく、「リズと青い鳥」の滝昇の方が近い。セリカエフィは「リズと青い鳥」の希美みぞれで、セリカ希美成分をある程度感じ取れるがエフからみぞれ成分を感じられない。

リメイク元のFE外伝BGMを聞く機会があって、古いゲームの割に妙に良曲だと思っていた。やはり神アレンジだった。新曲良曲多し。

DLCは星の神殿~深き場所~を買っておけばよかったとプレイ後に思う。成長率を上げるアイテムドロップ率約0.01%レア武器は実質ここでしか手に入らない。

ファイアーエムブレム 新・紋章の謎

DSゲーム3DSでもできる。プレイしていたらエラーを吐いて落ちた。よく見ると端子が汚れている。運良くヨドバシで入手できたレトロゲーム復活剤を使うと落ちることなプレイできるようになった。レトロゲーム復活剤は油なので汚れは取れない。汚れを取るなら無水エタノールと先の尖った綿棒を使えばいいのかな?

ハードクラシックプレイFEクラシックなど普段やらないが以下略

アカネイアオールスターズってことで、アカネイア戦記のキャラや暗黒竜に出て紋章の謎で削られたキャラストーリーにかかわらないところや外伝で仲間になる機会がねじまれている。

パオラとカチュアとシリウスエコーズにもいたので、マーモトー砂漠を通ったときに、少し前のバレンシア統一王国国王夫妻の新婚旅行で君らここに来たよね、などということができる。アカネイア大陸の北の蛮族のテリトリー覚醒時代には蛮族が建国した国になり、ラストバトルの舞台である竜の祭壇は覚醒でも登場する。このように未来作品に思いを馳せながら聖地巡礼ができる。

しかキャラが多いのに出撃枠が少なすぎて全然活躍させられない。「これ全員育ててプレイするゲームじゃねーから」ってことだ。たくさんのキャラから選んでねってことだろう。ほとんどのキャラはあまり強くなく、敵がカンストしてくる高難易度ではこちらも必要能力値のカンストは当然必須から使えるキャラが限られてくるはずだ。

訓練所で育成できなくはないのだが、難易度を上げると利用料金が高くなり、対戦相手も勝てないほどに強くなるので自由に使えるものではない。

出撃枠が少なく育成も自由にできず、上級クラスにするためのクラスチェンジアイテム数量限定なので、キャラ多いゲームだいすきマンかつ育成だいすきマン自分はこのゲームに不向きだった。

ルナティックでは通用しない邪道だがハードなのでボスチクで経験値を稼いでしまった。エースボスチクしなくても自然に育つし(このようにエース経験値を取りすぎると戦力が偏るので下策である)ボスをチクチクする前にワンパンしてしまうので、主に育成が遅れたメンバーボスチクをやらせる。

クリア後にセーブしたらエンディングを見るだけのセーブデータになって自軍メンバーを眺めることができなくなり、1周で終えるはずがマニアッククラシックで怒りの2周目に入ることになった(本当は通信対戦の準備画面から眺めることだけならできる)。開き直ってボスチクで育成するメンバーもっと増やした。なんか育成メンバーを入れるゆるい縛りプレイみたいになった。

というわけで3DSの積みレトロゲーを数年かけてやり切った。これで先に進める。もう3DSおもちゃ箱しまい込んだよ。

New 3DS LL液晶漏れが激しくてプレイに支障をきたすので、もし次プレイすることがあれば修理に出さないといけない。もちろん公式で修理はしてもらえない。修理をしてくれるお店がいつなくなるのかも不明だ。

2024-05-19

高橋名人の教えは役に立たない

プロゲーマー元祖と言われる高橋名人

さまざまな教訓をゲーマーに示しているが、その教えは現代では通用しなくなってきている。

ゲームは1日1時間」では成功できない

最も有名な高橋名人言葉は「ゲームは1日1時間」だが、eスポーツゲーム実況が全盛のいま、もはや時代遅れとなっている。

専業のプロゲーマーフルタイムゲームをするのが仕事だ。

1日8時間練習が当然のように求められるし、アマチュアの時から常軌を逸した長時間ゲーム自発的にやってきたかプロになれる。

ゲーム実況を生業にする配信者(ストリーマー・VTuber)も同じだ。

ゲーム実況の主戦場であるTwitchでは、2時間以上の長時間配信必須と言っていい。

ずっと配信していないと目に入らず認知度が上がらない。

人気配信者を見てるとわかるが、夜7時からイベントで5時間ゲームした後、二次会で翌朝の7時までゲームするような鉄人だらけだ。

プロゲーマーしろ配信者にしろ成功するには長時間ゲームプレイに耐えられる「ゲーム体力」が大事

ゲームプレー生業にする職業は爆発的に増えたし、それを目指す若者も増えている。

令和は「ゲームは1日10時間」の時代というわけだ。

ゲーマー言葉遣いを綺麗にしてもリターンがない

ゲーマー規範となるように言葉遣いはクリーンにせよと高橋名人は言った。

ゲーマーの間で自然に使われている「人権」や「戦犯」などのスラング、そういう強い言葉の使い方に気をつけろ、と。

その提言に対しネットでは「プロゲーマー高橋名人を見習ってほしい」と称賛されていた。

だが、品行方正にしてもリターン(利益)がない。

結局ゲーム実況で求められるのはオーバーリアクション、仲間内で通じるスラング、強いセンシティブ言葉からだ。

視聴者配信者に求めるのは感情の爆発、豊かな喜怒哀楽で、それらを表現するのに言葉過激化する。

誇張した表現は刺激の強い調味料のようなもので、若い世代が多い配信世界では調味料バドバの実況が好まれる。

「品行方正で言葉遣いが綺麗なゲーム配信」というのは、いわばヘルシーなジャンクフードのようなもの

外野はそれが理想だとほめそやすが、現場の客はそれを口にしない。

補足すると、べつに差別発言面白がられてるわけじゃない。

言葉遣いをクリーンにすることは、差別発言による炎上を防ぐという意味で、マイナスを出さなメリットはある。

だが人気配信者になるには、品行方正であってもダメだということ。

2024-05-18

モスバーガー案内所

モスバーガー(100点)

基本のハンバーガー

ミートソースを食べるためのハンバーガー

基本であるため、これをベースとして100点とする

トマトが冷たくバンズソースとで温度差があって、温度統一感がないため嫌いな人もいる

チーズが挟まってる方が美味しいと思う人がいたり味のバランスに対しては個人差のバラツキがある

最後は包みに大量に残されたミートソースを飲む干すのがマナー

モス野菜バーガー(90点)

マクドナルドビッグマックに近い味

健康のために野菜を多めに食べたい人向けのハンバーガー

とびきりチーズ北海道チーズ〜(120点)

チーズを食べるハンバーガー

ゴーダー&チェダーの味

リッチチーズの味がするが、チーズの味の好みは個人差があるので万民向けじゃない

あくまでゴーダーチーズ好きな人向け

チーズモリモリ食べたい人が多めにお金出して食べるようなハンバーガー

テリヤキバーガー(150点)

元祖テリヤキバーガー

レタスが新鮮でボリューミーでマヨネーズの酸味が引き立つ

味のバランスの完成度が高い

レタスマヨネーズが大好きな人特に美味しく食べれる

テリヤキチキンバーガー(90点)

鶏肉が大好きな人のためのハンバーガー

味のバランスはやや崩れてて鶏肉を全面に出してる味

テリヤキバーガーと比べてレタスは控えめ

あくま鶏肉をガブリと食べたい人向け

フィッシュバーガー(80点)

魚をガツンと食べたい人向け

魚をガツンと食べたければモスバーガーに行く必要そもそもない

強烈なファンがいるが人を選ぶ

ロースカツバーガー(100点)

酸味のあるソース個性

美味しいトンカツサンドが食べたいと思った時の代わりになる

海老カツバーガー(80点)

海老は大きめで美味しい

ただモスバーガーでは海老カツバーガーより美味しいハンバーガーが多いのでわざわざこれを選ばなくても良かったりする

スパイシーチリドッグ(150点)

ハラペーニョが入ってて辛い

辛いのが全くダメな人は食べられない

辛さとホットドッグのチープなジャンクさがちょうどいいハーモニーを奏でる

フレンチフライポテト(70点)

味は良いのだがボリュームがそれほどない

Lサイズ頼んでもマクドナルドのMサイズぐらいのボリューム

ポテト食べたいならマクドナルドで買った方が美味しくてたくさん食べられる

オニオンフライ(90点)

美味しい

すぐなくなるのが欠点

まぜるシェイクあまおう(80点)

まあまあ美味しいシェイク

あくまシェイクってこういう味だよねという範疇

味だけで考えるならスタバフラペチーノの方がもっと美味しいものがあったりする

anond:20240518105536

だよな。性風俗産業は滅すべき

ちな元祖の頂き女子ソープの箱勤めしてっぽいで

元祖ダジャレ四天王の一人 江戸川乱歩

あとの3人が誰なのかは知らない。

2024-05-13

anond:20240513223258

元々は、肉を農具の鋤(すき)の上で焼いて食べていた。これが元祖すき焼き

このすき焼き関東の牛鍋と融合した結果、現代のように煮込むすき焼き誕生した。

2024-05-12

詩とか俳句短歌について思うことメモ

もう人生の折り返し点をすぎて久しい。目を通す文字は、仕事書類ばかりとなった昨今。

でも小学校高学年から中学生にかけての頃に、文学少女に憧れた時期があった。

書店の奥のほうにいっては新潮文庫コーナーで、適当に数冊手に取っては解説に目を通したりしていた。

まれて初めて自分で買った詩集は、井上靖詩集だった。小学校5年生か6年生の頃だと思う。

頁を開いたとき、これは詩なの?というのが最初感想だった。普通に文章だったからだ。

調べてみると、井上靖の詩は、散文詩という形式らしい。なにが自分の知っている詩と違うのだろうというところで

「韻」という言葉もその時初めて知った。

井上靖詩集を手に取ったのは、国語教科書に載っている著者の本でなるべく読みやすそうなものを探したからだった。

というわけで、あすなろ物語のついでに手にしたのが、人生最初詩集だった。

小中学生の頃、国語の授業で、詩や短歌に少し関心をもった私は、韻を踏む、という作法が苦手だった。

季語などルールがあったり、韻で楽しめなければならない、みたいなもの短歌俳句だとすると、ちょっと縁がないなと。

特に覚えているのは、中学校の時習った在原業平短歌に、かきつばたを詠みこんだものがあるが、韻だけでなく、言葉ニュアンスにいろいろな仕掛けを作らないと詩として成立しないのかと思うと到底自分には向いてないジャンルだった。しかし、そうはいっても、短い言葉で何かを表現してみたいという思いは消えず、ひそかに詩集をつくって引き出しの奥底にいれていた。


井上靖の詩のなかに

幼少の頃、川辺の石段の下で手を洗っているとき不意に石鹸が手元を離れ、深みに落ちていったという情景の詩があった。その喪失感をその後の人生でも刻まれているという内容だった。これなら自分でも書けるかもしれない、と思った。

自分世界表現の仕方や詩の味わい方を学べたのも井上靖の詩の影響が大きかった。

例えば、雪という詩がある。


 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

 こういう二行の少年の詩を読んだことがある。

 十何年も昔のこと、『キリン』という童詩雑誌

 みつけた詩だ。雪が降って来ると、

 私はいつもこの詩のことを思い出す。

 ああ、いま、小学校教室という教室で、

 子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。

 この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。

 勤勉、真摯調和

 そんなものともどこかで関係を持っている。

井上靖詩集運河」より

中学生の私は、なるほどと思った。

詩というのは、雪が降って鉛筆の字が濃くなったという描写やその言葉なかにあるのではなくて、物語は書かれてない背景のなかにあるのだなと。

鉛筆の字という描写だけだったら、だから何?という感想しかない。しかし、鉛筆を持つ誰かの表情を想像し、その背景を想像して足してあげることで一枚の絵になる。

井上靖の次に手に取った詩集もよく覚えている。

武者小路実篤だった。やぱり散文詩だった。

当時、大好きだった先輩が「友情」を読んで感動したといっていたので、友情ともう一冊詩集を手に取った。その後しばらくして、私の失言が原因で先輩は私からフェイドアウトしていった(つまりフラれた)ので文学をダシに先輩と仲良くなろうという作戦は失敗した。しかし、武者小路実篤の詩はそんな私をなぐさめる言葉にあふれていた。

いじけて 他人にすかれるよりは 欠伸(あくび)して他人に嫌われる也 夏の日。 嫌う奴には嫌われて わかる人にはわかってもらえる 気らくさ。


ほどなくして、種田山頭火という自由律俳句というジャンルを知った。

山頭火面白い普通俳句じゃないところがいい。規律から解放されるってすばらしいことだと。

定型詩嫌いな私にとっては、ある意味で、俳句短歌エントリーポイントとなって、

新聞の俳壇や短歌欄に時々目をやるようになった。

いわばお勝手からこっそり入門したような形だ。

しか俳句は、季語の煩わしさにどうしてもなじめず、自分には遠い世界のままだった。

いつしか手にしていたのは、興津要解説する江戸川柳 誹風柳多留だった。古典落語にはまり始めた時期だった。

剣菱という酒を飲むことを江戸時代の人が剣菱る(けんびる)と言っていた、など、現代言語感覚と近い、興味深いことがいろいろと書かれていた。

エロい川柳結構好きだった。今でいうサブカルチャーだ。

その後は巴毎晩組み敷かれ

木曽義仲の元を離れ、和田義盛に見初められ身柄を預けられた巴御前、ネトラレ系の元祖ともいうべき味わい。思春期の私はこうした江戸時代川柳妄想たくましく想像し、手が動いた。五七五だったら、こっちの世界のほうが楽しい

一方、短歌のほうは、というと、当時の朝日歌壇は毎週とても楽しみにしていた。

俵万智サラダ記念日ベストセラーになったからというのとは全く関係なく、プロではなく、市井のいろいろな人が短歌を詠んでいるということが興味深かった。

例えば、こんな一首。

わが胸にリンチに死にし友らいて雪折れの枝叫び居るなり

あさま山荘事件を起こした連合赤軍幹部坂口弘収監中の東京拘置所から毎週のように短歌朝日歌壇投稿していた頃だ。

朝日歌壇では他にも穂村弘がいた。短歌表現する世界の幅広さを朝日歌壇で知った。

そして渡辺松男太田美和が常連投稿者として名を連ねていた。

風花って知っています

さよならも言わず別れた陸橋の上

渡辺松男太田美和は実社会で互いに関係があるわけではなく、それぞれの思いを歌に込めていたのだと思うけど、なぜか不思議と互いに呼応し合うものがあった。これは当時の歌壇リアルにみていた人にしかからないことだけど。雨の森や樹々など独特の世界観を表現する渡辺松男に対して、雨の日に部屋にこもれば憂鬱発酵すると詠んだりする太田美和。

生活で恋をしていた私は太田美和の言葉自分を重ね合わせた。


でもこのころが私の文学少女期のおわりだった。

大学卒業したものの、就職できずに苦しむ時期がやってきた。就職氷河期というやつだ。

生活が一変した。

書店で立ち寄るのは、奥の文庫コーナーではなく、店の前の新刊コーナーであり、資格取得のコーナーだった。

購読紙も朝日新聞から日経新聞に代わり、東洋経済となった。

世の中からどんどんと取り残されてゆく焦りでいっぱりになっていた。

山頭火武者小路実篤もへったくりもない、そんなことより面接資格だ!という日々。

就職が決まってからは、病気になったら人生終わりだし、干されたら終わり。もう一歩先に、もう一歩とただひたすら走り、走らされる人生が始まった。

たまに思い出しては、現代短歌最近の潮流を知りたくなって、枡野浩一の本を手に取ってみたりはしたものの、ピンとこなかった。

若い頃あれほど好きだった渡辺松男も改めて著作をみると作風が変わったのかと思うほど、何一つ言葉にくすぐられることなく、不感症になっていた。変わったのは自分のほうだ。


それから数十年、あるとき気が付くと、新しい家族が増え、家が建ち、旅行などしている。

そういえば何十年も詩や短歌を目にしていない。寺山修司の本は引っ越しのどさくさでどこかにいってしまっていた。

思春期のことを遠く思い出すようになった。実家の部屋の引き出しにはまだヘンな自作ポエム集が眠ってるはずだ・・。自分死ぬ前にはなんとしても奪取してこないといけない。

中年になっていいかげん自分限界を悟って、ふっと一息いれた、という形だ。

ふと思い出すのが、最初に買った井上靖詩集

 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

この二行の子供の詩を、何十年も経って思い出す井上靖感覚がとてもよくわかるようになった。


これは人生の楽しみを食に見出して、ワインをたしなむようになってから思ったことでもある。

詩を楽しむということとワインを楽しむことには、ひとつ共通点がある。

どちらもウンチク語ってめんどくさい奴がいる、という意味じゃない。

鉛筆の字が濃くなる、という情景として、勤勉で真摯子供の姿を思い浮かべる、という

文として書かれていることと、書かれていない想像の背景の補完的な関係は、ワイン食事、一緒に食事するひととの関係によく似ている。

ワインの味や香りは、それだけで勿論、それぞれのワインに特徴があるし、品種ビンテージ気候土壌などさまざまな情報がある。

しかワインのおいしさを決めるのはそれだけではない。過去に飲んだ記憶とか、一緒に食べているもの、そしてそのとき話題、体調などに大きく左右される。

だって同じことで、喉が渇いているときの一杯と会議中にやり込められているときの一杯は全然違うはずだ。

マリアージュという言葉があるように、ワイン一種調味料として機能するため、食べ合わせ重要だ。

またワインプロファイル情報あるかないかも味を左右する。

ブラインドで呑むワインはどんな高級ワインだろうが、初見ワインしかない。ワインの特徴まではわかってもそこまでだ。

逆に偽の情報表現かに補完してしまえば、コンビニ販売しているワインを高級ワインと偽って出してもたいていの者には気が付かれないだろう。

ワインを色やら香り、余韻など物理的に因数分解した表現ができても、美味しさは客観的規律として表現することはできない。

詩も同じだと思う。規律ばかりを語るひとがあまりにも多い。本居宣長には悪いけれど、歌をつくるのは道だとしても楽しむのは道じゃないと思うんだよね。

井上靖が「小学校教室という教室で、子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。」というとき井上靖にとってその詩に初めて出会ってからの何十年間が効いてくる。井上靖は詩は規律ではなく、詩との出会い方だと教えてくれた人だ。

その情景を自分のなかでセットできるかどうかは、鑑賞眼の問題ではない。

どちらかというと、そのような情景がセットされてしまう、長年の思いの蓄積、その詩と出会ったときメンタル、いわば偶然の力だと思う。

渡辺松男太田美和が並んで歌壇掲載されていたあの空気感にしても、あのとき限りのものだったのだろう。

失恋をして武者小路実篤の詩に慰めれられた思い出もそう。まさに一期一会

先ほど、卒業してから詩どころではなくなったと書いた。

そのとき自分が置かれれる状況やそれまでの経験によっては、詩に対して、鈍感になることだってあるのだ。


ところで、先日、Yahoo芸能ニュースをみていたら、TBSプレバトというバラエティー番組で、俳句を競う企画があって、ある芸人俳句先生から5点と酷評されたと報じていた。

お題は「文房具」で彼女が読んだのは

消しゴムが 白き水面に ボウフラを

というもの。作者は「頑張って勉強して、消しゴムを何回も消すと、消しカスがたくさん出る。それが白いノートにたくさん積もっていると、ボウフラのように見えるという句です」と意味説明したものの、腹が立つ、とまで評者先生にののしられている。

ちょっと間抜けた感じはするものの、正直、なんでそこまで素人俳句酷評されなければならないか理解できなかった。だが、番組演出脚本としてはそれがオチなのだろう。

演出もさることながら、これは、他の出演者俳句が以下のようなものだったことも影響しているように思えた。

迎え梅雨 紙端に滲む 友の文字

虹の下 クレヨンの箱 踊り出す

天王山 黒ずむ袖に 薄暑光

薫風や 隣の君と 教科書

こんなふうに優等生を気取った俳句がずらりと来たら、それは「お約束」として、こき下ろすしかないのかもしれない。

バラエティー番組のなかで俳句を味わうということはつまり、こういうことなのだ。その芸人に対するイメージ作品クオリティが補完されてしまうのだ。

しかし、この句が仮にお笑い芸人ではなく、どこかの学校児童生徒が作ったものであったとしたらどうだろう。

消しゴムをかける姿は、情景としては授業中であることを示唆している。5月番組文房具からまだ気持ちフレッシュだ。だけどがんばろうという気持ちは長続きしない時期でもある。

ぼうふらにみえるほど消しゴムをかけるくらいだから、授業中、何度も消していて、その間、ノートをとる手が止まることになっただろう。

それでも授業はお構いなしに進んでいく。溜まってゆく消しごむのカスからは、授業についていく焦りとともに、生徒のひたむきさ、間違って消すことが多い生徒のどんくささも垣間見られる。

いかげん疲れたかもしれない。めんどくさいと思ったかもしれない。

一方で白い水面(ノート隠喩)は、清潔さや純粋さを象徴している。

ふと手を止めた瞬間に、そこにボウフラがいるようにみえた、というのは、一瞬立ち止まってボウフラ?などとくだらないことを想像してしまった自分の不純さや切れた集中力で抜けてしまった気力(投げ槍感)との鋭い対比となっている。

と、このように解釈すれば、俳句としてむしろ「ボウフラを」で間抜けた形で止めた意味が出てくる。そこから先は、苦笑いなのだ

ボウフラを季語と認めるかどうかはわからない。しかし、純粋に詩としてみれば、消しゴムとボウフラという組み合わせは非常にユニークだ。

また、どんくさいもの弱者がボウフラというノート上のより小さい存在視線フォーカスする、という手法小林一茶方法とも通じるところがある。

番組の評者は、この芸人俳句酷評したうえ、次のような添削をしたという。

しかすはボウフラみたい夏休み

夏休みかよ。口論の途中で勝手に話の前提を変えられたときのような不快感を覚える添削だった。消しかすって文房具じゃないし。

しかし、誰しも詩に対して鈍感になる、そういうことはある。端的にあれバラエティ番組からね。

ただ、私の場合、やっぱり俳句には縁遠いのだろうと思った。俳句がメインのカルチャーであろうとする、優等生を選ぼうとする、そのいやらしさも嫌だ。上品そうな季語を競うかのような世界一種ルッキズムだ。夏休みかいって勝手おめかしさせようとするんじゃねーよ。

そういうところがまさに、かつて私が川柳などのサブカルに引き寄せられるひとつ動機だった。ボウフラにシンパシーを感じる感受性は恐らくはかつて親しんでいた落語川柳で身につけたものだろうからゆりやん一句を悪くないと思うのは邪心かもしれない。そもそも番組ADがテキトーにつくりましたってオチかもしれないんだけどね。

300円でおいしく飲めるワインもあれば、駄作でも楽しめる作品もある。そういうことだと思う。

2024-05-10

南総里見ベッケンバウアー

発見伝ってさあ、八犬伝から取ってんのかな?

その割にはなんか「わたしがはっけんでん界の元祖ですぅ〜」みたいな顔してない?

2024-05-06

anond:20240506123848

設定自体別に斬新扱いはされてないんじゃ

新選組に実は女がいるとか既にやってたのが少女漫画だし

漫画まり読まない人だと大奥がその手の元祖に思えるんだろうか

実は女がまぎれてたモノは色々あるけどファンタジーパラレル扱いではなく

ぶっとんだ設定のようでいて史実上の不合理なエピソードに「こういう意味だったんだよ!」と提示する説得力が受けたんだと思う

2024-04-29

「なかなか面白い文章だな童貞さん。小説家にでもなったらどうだ?」←これにも元祖ってあるの?

どっかの神話に「面白い話だったよ旅人さん。路銀稼ぎに吟遊詩人でもやったらどうだい?」とかありそうではあるけど。

半年ぶりにHIITの元祖(タバタ式、ペダリング)をやった結果

幽体離脱した体で太陽系を抜けて今ボイジャー1号を捕まえたところ

2024-04-26

anond:20240425235605

ブコメみてると、だ~れも、ドラゴンボールの話をしないのな。俺が一番キライなインフレバトルマンガの元祖ひとつは、ドラゴンボールくそまらマンガがなんでみんな好きなんだ?

設定もブレブレでおかしいし。最初に出てきた、でっかい猿の設定はどうしたんだ? 読んでないかわからん

2024-04-23

anond:20240423132441

そういう発想やってたら元祖弱者ユダ公がつけ上がってあの始末じゃん

2024-04-19

anond:20240419134401

ぜひ遊んでみてください。けっこう古いんですよ。クッキークリッカーのちょい後発ぐらい。私も昔やったんです。

あれ?いつの話だっけ?wikipediaを見てみましょう。

Clicker Heroes - Wikipedia

Clicker Heroes is an idle game that was developed by American independent studio Playsaurus. It was originally released for browsers in 2014, for mobile devices in 2015,

ん?

released for browsers in 2014

元祖flash版は10年前でした😇 うそだぜったい

2024-04-14

「なぜユダヤ人が嫌われるのか! それは選民思想からだ!!」

いやそんなん知らん奴おるんか……?

みんな知ってたけど元祖最強弱者属性の前に黙るしかなかっただけじゃん……

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