伝播力は武器になる。
というのを正しく理解したのはナチスドイツであるという俗説がある。
ラジオというものを普及させて、そこから政治的プロパガンダを放送することでナチスに都合の良い国家体制を作り上げていった云々というものだ。
それが真実かどうかはともかくとして「情報の伝播力」自体が力になるということはすでに歴史的に証明はされている。
しかし、そのことをすっかりと忘れてしまっていたのが現代日本人です。
最近になって各国でおかしな選挙結果ばかりが現れるようになっていたのだから気づいても良かったのだけれど。
外国のことだから、外国の人たちはちょっと変わってるんだろうねえ、くらいの感覚で外国の選挙結果のことを考えていた。
ちょっと情報の伝播力が力である、ということを忘れすぎていたきらいはある。
そういう意味では兵庫県知事選挙には、ハッとさせらるものがある。
SNSを利用して「真実」を伝播する手法は、恐ろしいほどの力強さをみせているからだ。
この情報を伝播する力、というものを侮っていたのは、私達日本人が気づくべきところである。
本当のことであろうが、嘘のことであろうが、本当っぽく言い立てれればそれは本当のことになるのだ。
その力を侮っていた。