■毛は性欲の証なんだとおもう

おれがそうだし・・・

性欲は尽きることなく

毛は生えまくり

自分が如何に性欲というものに縛られているかを思い知る

「お前の生きがいは？」と聞かれたらミリで「オナニーです」と臆面もなく答えられる

「あなたにとって快眠法は？」と問われれば「オナニーすることです」と自信を持って答える

好むと好まざるとにかかわらずそういう人生を歩んでしまっている

生涯ガールフレンドという存在はいないけれど

それでもおれの脳裏にはおれの理想とする女性が去来する

そもそもそれで十分なのだ

肉体的な快楽を欲するならば専門の店にいけばよろしい

しっぽりぐっちょりサービスしてもらえるし満足感も得られる

だけど頭の中で完結する物語は金も掛からないし労力もかからない

ただ無心になって己の理想とする女をイメージし、それに己の欲望をぶつけるまでだ

だれも犠牲にならない

おれだけが幸せになれる

そんなメソッドがあることは畢竟おれの身体じゅうに毛が生えているからだと思う

毛がなければこんなことにはならなかったはずだ

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