現代アートでは「苦労して本人が描いているか」は評価に影響しない。有名アーティストは自分のスタジオを設立し、スタジオのメンバーが手を動かして作品を作っているケースが多い。アーティスト本人はアイデアを考え、作品コンセプトを練り、発表の場を作っていく。
そして「作品の物体を作っているのか」も関係がない。有名なマルセル・デュシャンのトイレ作品「泉」以降、すべての作品はレディ・メイド(既製品)であり、アーティストが行うのは制作ではなく「選択」であると考えられている。
油絵を描くにしても、アーティストは絵の具やキャンバスなどの既製品を購入(選択)し、どの色を使うかを選び、どこにどのように配置するかを選んでいる。既製品の使い方を選択し続けている。
何か新しいもの、存在していなかった物体を作り出しているわけではなく、既製品の選択の組み合わせが新しいアイデアを生み出しているかが大事ということだ。
AIツールの種類を、ツールのバージョンを、プロンプトを選択する。出力した画像の組み合わせ方を、画像の使い方を、画像の説明付けを選択する。ツールによって作り出すもので、何を成し遂げたいのかを常に選択する。
知らんけど。