葬送のフリーレンだと今のところ、明らかに黄金のマハト編だけ浮いてるレベルで人物が掘り下げられて
広義の『人間』(種族としてのそれではなく)として描かれてるんだよね
で、主要人物はデンケン、マハト、グリュックという、少なくとも外見上は全員男性。
デンケンの亡き妻への想いやマハトとの師弟関係は真の主人公と言われる程に熱く描かれている。
マハトは人間とは相容れない精神構造の魔族であれど、人間を好きになりたいと考え滑稽なまでに右往左往する様子や
グリュックとの間に築き上げられる奇妙な関係性は
読者の感情移入を誘うように丁寧に描かれている
これは主人公フリーレンの内面描写が何か雑なのとは対照的。
葬送のフリーレンという漫画全体は主人公のフリーレンが死んでしまったヒンメルの足跡を探し求める構造になっているけれど
その描写は受動的でぼんやりしていてどうも薄い。
原作者が男性だからなのかそれとも少年誌だからなのか、
主体的な自我を持った『人間』としてその内面を掘り下げてもらえるのは男性だけなんだなと思った
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