2022-12-20

観光地出会ったヤバいおっさん

自分の住んでいる街だと「あ、この人ヤバい人だな」というのが分かる。

服装も表情も普通でも滲み出る何か、言い方悪いけどその街のいわゆる「まともな人間」とは違う何か。分かりますやね。

しかし違う街に行くと鼻が効かなくなる。


ガイドブックに小さい写真が載る程度の城跡を訪ねた時。城跡だけあって景色がよく、写真を頼もうと辺りを見回す。

犬の散歩やら友達と歩いている人やらがいる中、立派なカメラを首から下げた人の良さそうなおじさんに声をかけた。景色でも撮りに来たのかな。カメラ以外荷物持ってないか地元の人だろう。写真上手いんだろな。

おじさんに自分スマホを渡すとなんかちょっと手が震えてる。この時点で「間違えたかも」と思う。

2,3回カシャカシャとシャッター音。

ニコニコと「確認してみて」とおじさん。全部ブレてる。スマホ写真をブレさすこと可能か?この令和の時代に。技術の敗北。

まあもういいや、この人からは離れた方がいいと思いヘラヘラしながら「どうも〜」と言うとおっさん肩を組んできて自分スマホ自撮りしようとしてくる。

えっ、その首から下げてるクソデカレンズのカメラ使わんの〜??あ、自撮りには不向きか〜〜〜〜

ほんですごい密着しとる、数秒の間に体の隙間という隙間埋めて肩抱いてるやん。そういう達人?

ノーノーノー、ノーセンキュー!!」ってなぜかカタコトの英語を投げて小走りで逃げた。

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