2022-12-10

エルデンリングは 「根回し」 のゲーム

エルデンリングは「根回し」のゲームだとさっき気が付いた。


エルデンリングにおいてはボスがかなり強く、隻狼やダークソウルのようにプレイヤー自身スキルを以て倒そうとすると、それなりの修練が必要となる。

しかしみんながみんなアクションが上手いわけではないから、お助け要素として、① 「遺灰」(召喚獣のようなもの)、② NPCの手助けが用意されている。

平凡なスキルしかないプレイヤーは、強いボス出会ったとき、①②のいずれか、あるいは両方を連れてボスに立ち向かうことになる。


ゲームバランスとしては、平凡なスキルをもったプレイヤーが、ボスごとの適正レベルに上げた上で① 「遺灰」を連れて行った場合に、ぎりぎり苦戦するような難易度に設定されている。

そのためプレイヤーは、強いボス出会ったときは、自然と②NPCを連れていくという発想に至るようになっている。


しかし、各NPCはただでボス討伐を手伝ってくれるわけではなく、事前に恩を売るなどして筋を通す必要がある。

依頼を受けて敵を暗殺したり、秘宝を取ってきたり、穴に嵌ったNPCに油を塗って尻を蹴飛ばしたりする必要があるわけだ。


こうした「根回し」が奏功してはじめてボスを倒すことができる。

これまでのシリーズでは、ひたすら己の腕を磨いてボスを倒すというスタイルであったから、まるでサラリーマンのように各地を回って頭を下げる(実際には下げてないが)主人公の姿は衝撃的であった。


オープンワールド化のひとつ帰結が「根回し」というのは何だか皮肉だが、「ダークソウル(魂)」という看板を下ろして「エルデンリング(輪)」というタイトルを掲げた理由はこの辺にあるのかもしれない。

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