仕事の関係で会った人と仲良くなり、同じ高校の出身と判明したのもあって個人的に飲みに行った。見た目が若かったので在学期間は被っていないだろうと思っていたが、年齢を聞いたら一つ下だった。
でも、自分が知ってる一つ下の後輩を挙げても全然ピンと来ない様子で、4人目か5人目として面識のない有名人を挙げたときにようやく「ああ、ぼく早生まれなんでそれより一つ上の代ですね」と言われた。
……同学年、つまり同級生だ。相手もそれに気付いたらしい。誰だこいつ。知らない。聞いたことすらない。割と大きい高校で1学年でたしか400人ぐらいいたからそういう関係の人もいるだろうとは思うが、実際に目にしたのは初めてだ。気まずい。つらい。そこから話は全く盛り上がらなくなり、ぎこちないままに別れた。あの凍った空気をどう巻き返せばよかったのか。
ちなみに大学と学部も同じだった(学科は違った)。これは仕事柄珍しいことではないので何も感じなかったが、恐らく入学も同時だ(1年ズレている可能性はあるが)。ここまで同じ人生を歩みながら一切交わらなかったということは、恐らく親しくなることはない運命だったのだろう。共通項が多すぎると逆に距離が生まれるという学びを得た。