2022-09-12

「馬車を速くしたいから馬を増やして欲しいんだけど」

「なるほど、それでしたら自動車のほうが良いですね」

「そう…。(は!?私が思いついた最強のソリューションを一蹴して何様のつもり!?マジクソムカつく!このウンコ野郎!○ね!許さない!Twitterに晒そ!)

Bad end

気が付くと俺は冷静で優秀なエンジニアから、有能な執事になっていた。

「馬車を速くしたいから馬を増やして欲しいんだけど」

「おお!馬を増やすんですか!確かに二頭や三頭で馬車を引いてたら派手ですね〜。街でも目を惹きますよ!」

「そうでしょ?それにめっちゃ速くなりそうじゃない?」

「そうですね、めっちゃ速くなるかもしれませんね〜。お急ぎの時なんか、すぐに目的地に着いちゃったりしますね」

「そうなのよ、こないだだって大事舞踏会に間に合わなくて!」

「えー!舞踏会に間に合わなかったんですか!?

「うん、お化粧のノリが悪くて時間かかってたら出る時間遅れちゃってさ〜」

「あー、そうなんですか!お化粧時間かかってたんですか…」

「うん、最近さ、舞踏会で良い男がいてさ!連日彼とワンチャンあって、お肌の調子良くないのよ!笑」

「それはそれはお嬢様!嬉しい悩みじゃないですか!」

「そうなの!笑 困っちゃうよね!パパには内緒だよ!」

「分かってますお嬢様。それにしても、お化粧大変ですね〜」

「そうなのよ!馬車でお化粧直そうとしたら揺れちゃって全然できないし。乗りながら出来たら最高なんだけど」

「馬車に乗りながら、ですね〜。そういえばお嬢様自動車ってご存知ですか?」

「ええ、最近知ったわ。機械の馬車でしょう?」

はい、そのようなものです。自動車は馬車の3倍も速く到着するし、そして馬車より揺れないんですよ。なので、お化粧も移動中にできますよ」

「そうなの!?すごいじゃない!すぐに自動車を用意して」

「わかりました。お嬢様のお好きな、派手なものにいたしますよ!」

「もちろん!」

Happy end

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