「なるほど、それでしたら自動車のほうが良いですね」
「そう…。(は!?私が思いついた最強のソリューションを一蹴して何様のつもり!?マジクソムカつく!このウンコ野郎!○ね!許さない!Twitterに晒そ!)
Bad end
気が付くと俺は冷静で優秀なエンジニアから、有能な執事になっていた。
「馬車を速くしたいから馬を増やして欲しいんだけど」
「おお!馬を増やすんですか!確かに二頭や三頭で馬車を引いてたら派手ですね〜。街でも目を惹きますよ!」
「そうでしょ?それにめっちゃ速くなりそうじゃない?」
「そうですね、めっちゃ速くなるかもしれませんね〜。お急ぎの時なんか、すぐに目的地に着いちゃったりしますね」
「そうなのよ、こないだだって、大事な舞踏会に間に合わなくて!」
「うん、お化粧のノリが悪くて時間かかってたら出る時間遅れちゃってさ〜」
「あー、そうなんですか!お化粧時間かかってたんですか…」
「うん、最近さ、舞踏会で良い男がいてさ!連日彼とワンチャンあって、お肌の調子良くないのよ!笑」
「それはそれはお嬢様!嬉しい悩みじゃないですか!」
「そうなのよ!馬車でお化粧直そうとしたら揺れちゃって全然できないし。乗りながら出来たら最高なんだけど」
「馬車に乗りながら、ですね〜。そういえばお嬢様、自動車ってご存知ですか?」
「はい、そのようなものです。自動車は馬車の3倍も速く到着するし、そして馬車より揺れないんですよ。なので、お化粧も移動中にできますよ」
「わかりました。お嬢様のお好きな、派手なものにいたしますよ!」
「もちろん!」
Happy end