アニメ映画や洋画で芸能人が吹替をすると、だいたい「下手くそ」「合ってない」「餅は餅屋」等の意見を見かける。勿論観てそういう意見が出るのは分かるが、ひどい時は見る前から決めつけている人もいる気がする。
だけど「そんなに酷いのか?」と思って観てみると、案外そうでもないことがある。その芸能人だけに絞ってみたら技術的には周囲から劣っているとされても、作品の持つ雰囲気や演じたキャラクターのことを考慮したら合ってるというか。
前提として、オンエアされていたり公開されているということは、作品を作る上で責任者(監督になるのか音響監督なのか、はたまた原作がある場合は原作者なのかよく知らないが)がOKを出しているはずだ。
下手くそと言われている芸能人(時に本職の声優も含めて)は、あくまでもオーダー通りに演じているだけのはずである。
世に出ていないだけで、演者が「こうかな」と思って演じていたとしても、(それがある程度のニーズに応えられるものだったとしても)、上がNOと言ったら演者はプランを変えるしかない。あの人たちはあくまで下請けで、上からの指示に応えられないなら他の同業者に仕事がいくだけだ。
勿論そこに大人の事情が絡んでいることもあるだろう。芸能人は尚更。しかしその辺全てすっ飛ばして、演じた側に全て非がある、とするのは、そろそろ難しいのではないかと思う。知らんけど。
やったにしろやらせられたにしろ作品が批判されてることに変わりわないやん知らんけど