企業が何らかの投資をしようとする場合、当然のことながら、投資をしたことで「利益」が生まれることを求められる。
これがたとえば生産設備なら、生産量が倍になるとか工程時間が半分になる(つまりこれだけ“儲かる”)とか数値化、金銭換算しやすい。
しかしバックオフィス向けのシステム改修とか、既存の何かを入れ替えるとかの場合、必要なものであっても利益≒従業員の負担軽減であって必ずしも“儲け”のような概念にならず、数値化、金銭換算しづらい。
そして数値化、金銭換算しづらいということは、上席者の決裁を取りづらい、説明しづらい。
ともすれば「お前たちが楽したいだけだろう、おもしろくない却下」で意図も伝わらずに終わってしまう。
説明と説得が非常に難しい。
しかし上席者とて、バックオフィスの従業員を苦しめたい、苦しんでいる姿を見て悦に入りたいわけでは決してないはず。
何をもってすれば承諾が得られるのか。