2021-12-02

堀江圭巧を見かけた

動画を含めたら何十回も彼を観ているが、生で見かけたのは二回である。俺は生観戦は滅多にしないからだ。

初めて見かけたとき、彼は走っていた。汗だくでジョギングして、来るべき日に備えて走っていた。練習中に声をかけるのは、少々迷惑だと思い、俺は声をかけなかった。

次に見かけたのはついさっき。餃子耳にマスクをぶら下げ、何やら沈痛な面持ちで渋谷駅に向かっていた。

恐らく前回「UFCにいこう」と口走ったところをマイクに拾われ、榊原にコッテリしぼられた事が関係しているのではないか。今度は俺が仕事中だったので声をかけられなかった。

堀江は強い、日本人にしては。

日本人としてはトップクラスなのだが、日本人トップクラスという程度では、世界には通じない。

世界との壁にすら届く事もなく敗北し、日本で燻り続ける堀江

ボクシングレスリングもそれなりなのだが、彼を特徴づける空手レベルが低い事が大きな痛手だ。

離れたところからポンと飛び込んでペースを握る事を得意としてるが、離れるには相手を警戒させないといけない。相手を警戒させる手段がないので、彼はそこそこの日本人しかなれない。

チャンスを待つ辛抱強さもあり、チャンスを与えないしつこさもある。彼に足りないのはチャンスを作る戦略性だ。

距離を取る為にただ離れるのではなく、離れたフリして襲い掛かる戦略性だ。

榊原イベンターなので、空気を読むように言うだろう。無責任ファンたちも、堀江空気を読むよう言うだろう。

でも堀江は読まないのではなく読めないのだから、諦めて勝ちを拾え。がんばれがんばれ。

渋谷の街を誰にも気づかれないまま歩く日々を終わりにしよう。

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