2021-10-09

anond:20211009080421

演技とは「らしさ」であるとも言える。

「らしさ」とは、そのシチュエーションにいるそのような人物は、そのように動き、話すだろうという、私たちが共有している思い込み、ということになるだろうか。要はテンプレートである

テンプレ演技を難なくこなされれば、きっと見たとき違和感はない。それらしく見える。この時点で演者は「演技がうまい」と思われるかもしれない。

しかし、演技のリアリティという部分を考えていくと、教室で実際に過ごす高校生のように、「らしさ」に回収されない言動雰囲気に突き当たる。高校生らしさ、というのは共有している思い込みのうえのもので、実際には個々人の差異や、場が作る影響によってテンプレ通りにはならない。

個人的には、演じられる人物の背景や、その場の力学作品としての統一感など、テンプレに収まらない範囲情報を、こちらの想像を超えて落とし込まれた演技に「うまさ」を感じる。テンプレから離れ、その人の解釈技術をもって実現されている状態テンプレを越えて存在感がある状態

記事への反応 -
  •  最近、リアルな演技とはなにかについて、考えている。  きっかけはエロサイトで見つけた女優。最初のインタビューで「人妻です。亭主とはもう単なる家族で、セックスは燃えない...

    • 演技とは「らしさ」であるとも言える。 「らしさ」とは、そのシチュエーションにいるそのような人物は、そのように動き、話すだろうという、私たちが共有している思い込み、という...

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