正直、なぜ「当時はこうだった」という視点を拒否する人がこんなに多いのかに困惑している。
「当時はこうだった」ということを考えないと、今の自分がどういう時代に生きているのかがわからなくなる。つまり、今やっていることが、ひょっとしたら将来は「いじめ」「差別」と非難されることなんじゃないか、無自覚に弱者を傷つけいるんじゃないか、ということへの想像力もはたらかなくなる。
その時代で「いじめ」「差別」と言われているものは微妙に異なっている。しかし、そうしたその時代の意味するで「いじめ」「差別」に器用に避けているだけで、やられている相手からすれば「いじめ」「差別」と同じだと言うことはよくある。とんねるずのバラエティも、当時は「いじめではない」という意味が共有されていたと思うが、今はおそらく変わっているだろう。そうした可能性を少しでも恐れて反省しようとする人は、「当時はこうだったのではないか」という思考は不可欠だ。
「かつてとんねるずのバラエティで笑っていた自分」をなかったことにしないでほしい。「なかったこと」にしている人は、自分から言わせれば「ああいう時代だから仕方なかった」と開き直っている奴と同じレベルでしかない。
ナチス親衛隊の人だって命令されて仕事でやっただけだよ 逆らったら自分も殺される
当時はそうじゃなかったからだろ。現実を認めろ。