朝起きて読んだ後は流石だな!すげえ漫画だ!ってなったしチェーンソーマン第2部がとても楽しみになって。
昼は感想見てまわって、マシーナリーともこさんの感想はなるほど!ってなったんだけど。
これ読んでやる気が出たって感想が結構あって、ちょっと違和感を感じた。
主人公の藤野さんは幼少期から漫画を描いて、一度諦めかけても運命的な一言で書き続け売れっ子漫画家になっている。そんなある種特別な人が前向きになるシナリオを見てほんとにやる気になるのはそれこそ…特別な人なんじゃないか。
普通の人、はては創作をしない人はやる気になんかなるわけない。やる気になったって言葉を言ってるだけなんじゃないかと思った。
でちょっとそんな感想にイラッてきつつ仕事中ずっとこの作品のこと考えてたんだけど、普通の人がどうするかはちゃんと作中に描いてあった。
作品の中で京本さんを救うIFが描かれる。それはあくまで悲劇に対する対抗だけのために描いたのかもしれないけれど、京本さんを救うのは普通の人になっていた藤野さんなんだよ。
そう、あれはIFだけど現実でも起きている事実だ。勇気ある人が現実でも大なり小なり誰かを救っている。
こうなってくると、最後のシーンは救いのようにも諦めのようにも見える。漫画家は、誰かを物理的に助けることはできない。心を救うことしかできない。
アスリートには職能での表現を許さなかったから不思議なもんよ