私の人生に関係のない出来事だし、選択制になってもならなくてもどうでもいい。
正確に言うと「反対ではない」かな。
でも、ツイッターを見ていると、「選択的夫婦別姓に反対する奴はクズ」とか平気で言う人がいる。
とにかく「選択的夫婦別姓は正しいこと」という前提があり、それに反対する人間は倫理的に間違っているという扱い。
そして反対派の(亀井静香のような)極論を挙げ、「反対派はこんなにおかしい考え方をしているのでやはり選択的夫婦別姓にした方がいい」と考えを強くしていく。
それはどうなのと思う。
賛成・反対は、ひとまずただの意見に過ぎない。
自分と違う意見の人をクズ扱いしていたらまともな話し合いにはならない。
ただ権利を認めてほしいだけの賛成の人たちが過激派扱いされていく。
反対している人はクズではなく反対しているだけの人だ。
そこをまず冷静になって考えてほしい。
飛躍し過ぎかもしれないが、個人的には、選択的夫婦別姓に反対する人をクズ扱いすることは、夫婦別姓が選べるようになった世の中で夫婦同姓を「わざわざ」選んだ人に対する差別につながると思っている。
選択制になるだけだから同姓にしたい人は今まで通りだよ!と言う人もいるが、夫婦別姓に反対する人を脳直でクズ扱いする人の根底にあるのは「夫婦同姓は家父長制の強化」「夫婦同姓は女性が従属していることになる」という考え方なわけで。
私はこれが間違っているとは思ってない(これが間違っていないという考えの人が賛成派になっているのであって、意見の一つに過ぎない)が、そういう考え方に基づく以上、夫婦同姓を選ぶ人への当たりは強くなると思う。
もちろん、「選択制になるだけだよ!」と言う人たちは当たりが強くなる人ではない。
夫婦別姓に反対する人を問答無用でクズ扱いする人たちが、当たりが強くなる人たちだ。
賛成派の中でも過激な人と、「自分たちが別姓にしたいだけなのになあ」という穏やかな人がいる。
前者の声だけが広がって話し合いが停滞するのが勿体無いと思う。
なぜならこれはあくまで選択制の話であり、本来は同姓にしたい人たちも別姓にしたい人たちも同列になるはずなのだから。