ベトナム戦争は米国にとって二重に痛手だった。
1つは戦費。そしてもう1つは流通革命。
第二次世界大戦で米軍は尋常じゃない数の船を作った。
国を挙げて作って作って作りまくった。本当に膨大な数の船を作って物量で日本を圧倒した。
そして戦争が終わり、あまりに余りまくった船は超格安で民間に払い下げられた。
行き場を失った船だが、その船はまた太平洋を行き交うことになる。ベトナム戦争だ。
ベトナム戦争でも米軍は大量の物資を必要とした。
今度は民間の船を使って、米軍は大量の物資をベトナムに送った。
大量の船がベトナムに行き、同じだけベトナムから帰ってきた。
行きはたくさん荷物を積んで、帰りは空っぽで帰ってくる。
これでは勿体ない。そこで船は日本に寄った。
物資をベトナムに送り、日本から商品を輸入する。
このサイクルがベトナム戦争の間続いた。つまり20年続いた。
タダ同然の運賃で米国に輸入されたメイドインジャパンは、米国の産業を破壊した。
そして先進国から途上国への産業移転の流れは今も止まらない。
日本の後は韓国、中国、ベトナム、繁栄のバトンは誰のもとにも留まらず渡っていく。
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