かつてのインターネットは希望に溢れていた。
それは匿名性を持った、地理的な距離を越えた、偽りのない情報世界への希望だった。
今のインターネットはどうだ。確かに地理的な距離を越えたリアルタイムに近いコミュニケーションは可能になっている。
ところがSNSは半匿名性、記名性の世界に近づき、匿名の発言は無責任と揶揄されるような界隈まである。
自己顕示欲や自己憐憫、利己的情報の押し付け合い、飛び交う虚偽と罵詈雑言。
残された匿名の世界でもそれをいいことに、言葉の狙撃が飛び交う戦場のようになる始末。
我々が求めたのは、こびりついてくる現実の殻を脱ぎ捨て、自由になった精神が語り合う桃源郷ではなかったか。
Permalink | 記事への反応(0) | 22:02
ツイートシェア