2021-01-10

自己肯定感って

自己肯定感が低い原因として、親の育て方に問題があるみたいな話を聞くけれど、果たして本当にそうなのか。

私は、自分で言うのも何だが、とても甘やかされて育った。待望の子供だった上に、下の子死産でそれが原因でもう子供が望めないというのもあって、それはそれは可愛がられた。

好きなもの、欲しい物、何でもとは言わないけれどたくさん買ってもらったし、我慢をあまりした覚えがない。わがままも大体は通った。そしてよく褒められた。とても過保護だったと思う。

いつからか、その褒め言葉は「親の贔屓目だな」と子供ながらに感じていた。自分は大したことは何もできていなくて、すぐ嫌なことから逃げるし、失敗が怖くて避けてばかり。

褒められるようなことや、明らかに正しいと思われる行動をし、意見を言うようにしていたので、フリーダムな状況に陥ると何をしていいのか、どう答えていいのかわからなくて途方に暮れる。

いつだって自分は人より劣っているし、自分が一番になることなんて一生ないと思っていた。その他大勢の一人で、誰にも気づかれないちっぽけな人間だと。でも、一番になるための努力なんてしないので、ますます自分って屑だなあと負のループをぐるぐるして、そんなぬるま湯につかっていた。

大人と言われる年になって随分経って、色々経験もしたが、根本的な性格はあまり変わっていない。自己肯定感が高かったことなんてない。

ただ、自分はなぜかついていて、幸運でいろいろなことを乗り切ってきたとは、根拠もないのに信じている。何もできない自分がなんとかやっていけているのは、運のおかげだと。

これは歪んだ自己肯定感ひとつなのか?まったくもって心の拠り所にはならないけれど。

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