2020-07-03

10日らしー

地球儀のような食べ物が目の前にあった。それに唐辛子をかけた。

唐辛子はだまになって地球儀地中海に落ちた。

翌日の新聞地中海赤潮騒動記事が踊った。

唐辛子を食べたはずのぼくの意識は晴れ渡らなかった。

舌だけが砂を散りばめたように痛い。

風呂唐辛子がおいてあった。

煎り芥子がたくさん入っている。

風呂から上がる。

体が焼けるように痛い。

バスタブの底には世界地図がある。

翌日のニュース北朝鮮麻薬密売ニュース

深夜の散歩

ぼくが目の前にいる。

眼の前のぼくはおれだという。

ぼくは手に持った唐辛子をかけて逃げた。

体中がかゆい

家に帰った。

体中が真っ赤だ。

サラマンダーがいるとすればこんなふうに走り回るに違いない。

翌日の新聞は-テレビは-インターネットは。

火山が爆発した!

火砕流で人が逃げ回っている。

時間して海底ケーブルが切断された。

テレビは真っ黒になった。

風呂ガラス戸を割る音。

真っ黒な俺。

あれは唐辛子の塊だ。

唐辛子は俺の中に入り込んだ。

ぼくとおれは巴状に高速回転した。

中心が光った。

圧縮されたものが膨張した。

シュヴァルツシルト理解した。

星々が集まってくる。

輪っかができて。

星が回って。

太陽系だ。

ぼくはようしがいい。

おれは反対にようしがわるい。

僕はそうして再びこの部屋に「いた」

朝食の時間だ。

もう一人の僕が万華鏡のように僕の中にいる。

同じように万華鏡の外にもう一人僕がいる。

その外側にも僕がいる。

君にも食卓パンにもそれぞれ万華鏡パンがいる。

俺が来ない限り朝食の時間は楽しめそう。

一週間なんてとんでもない。

レンジ唐揚げを作るみたいなことでもない。

あつくてぎゅっと詰まった唐辛子もの

とうがらし

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