2020-06-30

anond:20200629114431

「中盤の段階で最善手と判断して指すには23分は短すぎる」

これがすべてで、他の話(でルール説明以外の部分)は将棋知らない人向けだとしてもあんまりしっくりこないかな。


書かれている通り、棋士セオリーとか大局観とか手の流れとかによって、「読み」の量を減らしたりとか

読みきれないときに、直感的に選択することを実現しているわけだけど、

31銀は、いわゆる流れとか大局観としてはややアンチパターン

ただ、攻めの手順とか、ここまでの流れ的にこう指すかなぁっていう手順の先をかなりの量読んだ結果、

「あまり良くなる順が見えない」「激しくなって制御しにくくなる」ということから

残った手を指した。

膨大な変化手順があり、プロでも大局観や直感、流れ、などを駆使して指す中盤に対し

「読む」という、その量とスピード、それをやろうとする精神力が唯一無二なんだと思う。

もともと能力天才的なことに加えて明らかに中盤に時間を使っているというのもそれを裏付けるというか、興味深いところ。


まりコンピューターがやるように(もちろん実際のコンピューターよりは遥かに「ありえる手」を限定しているが)、

フラットに読んで、フラット判断した。

これを実現してるのは、読みの量とスピード

それが(他の棋士との比較として)相対的意味尋常じゃない。

記事への反応 -
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    • 思いつかない手ではないけど大半のプロはささっと読んで「これはないな」って捨てる手だよね ただ最近はそういったプロがひと目無いと判断した手でも将棋ソフトが更に読み進めると...

      • やねうらお氏が言っとったけど、むしろちょっと前の将棋ソフトのほうが今回の簡単に見つけられるらしい。 枝刈りが進歩しすぎて将棋ソフトも「これはないな」って早々に捨てちゃっ...

    • 昼間に書いて、夜に見てみたらはてブで少し盛り上がってくれたので少しだけコメントを返すよ! 将棋はどういうもんなのかだけで、31銀がどうすごくてどんな感じで効いたのかみたい...

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