恋人がいる、と妻と打ち明けられた。
正直まいってる。
そういう相手いることなんか2年前くらいから知ってるわ、アホ。
うちはしっかりセックスレスで、妻は好きだけど性的には見られなくて、
だからそれを知った時も、まぁそうなるわな、としか思わなかった。
相手と会う口実を聞くたびに、バカにされてる気がしてそれだけは不快だったけど、
あとはまあ、妊娠しないようになってくらいしか思ってなかった。
したくないセックスもしなくていいし、
俺が知らない顔さえし続ければ夫婦関係は維持できるわけだから、正直めちゃくちゃ楽だった。
W不倫するような男は、女を離婚させてまで関係を前進させることなんて望まないのだ。絶対に。
なのに、俺と一緒にいる時間が増えたせいなのか、
ここにきて急に、打ち明けやがった。
べつに離婚したいとかじゃない。でも相手とも別れられない。どうしたらいいかわかんないんだと。
でももういい加減、こんな不誠実をつづけることに耐えられないんだと。
そんなこと知ってる、俺のことは気にするな。とも言えず、
さすがに気まずくてドトールに逃げてきた。
俺が怒るか絶望するか離婚しようって言い出すの、待ってるんだろう。
いいんだよべつに不誠実で。不誠実を貫き通して、墓まで持ってけや、クソが。
うんち
俺の事は気にするな、じゃなくて、そこは「そうか…でも俺はおまえが好きだから別れない、辛いけど、一緒にいて欲しい。心が俺にないのは分かっているけど」みたいにマヤって奥さ...
つ『アンナ・カレーニナ』(トルストイ著)
⚡️🐉💩