労働が嫌いすぎて、自由な人間でいたいという気持ちが強すぎて、「仕事人」としての自分を否定したくなる。
自分はデザイナーだが、いくら功績が出来て認められても、褒められても、「やめてくれ、私はそんな人間じゃないんだ、ずっと遊んでいたいしデザイナーになんてなりたくないんだ」という気持ちにしかならない。
ある程度成功しつつあるにもかかわらず、だ。
職業柄、名前を売った方が良いし稼げるようになるのだが、「デザイナーの」〇〇さん、と認識されるのが嫌すぎて「いやあ〜全然ニートみたいなもんですよ〜」という自己紹介しかできないのである。
さらに言えば、私はただの「無名の人」で居たいのだ。人と新しく知り合ったときに、「デザイナーの」「〇〇を手掛けてる」増田さんです、と紹介されるのがどうしても嫌だ。労働者としてのプロフィール。労働者としての私の名前。やめてくれ。
私はつねにただの増田としてぼーっとしたり立場を気にせずものを言ったり行動を起こしたりしたいのだ。
ここまで労働に嫌悪感を抱くのはある種の欠陥だろうか。少なくとも社会人として立派でないことは確かである。要するに人生の覚悟が出来ていないのだ。これから先長いこと労働していかなくてはならない年月をどうしても認められないし受け入れられないのだ。