イラスト依頼の時に、ラフ期限一日、線画7日、色塗り7日にしてくる人が居る。
正直、線画なんて一日もかからないし、色塗りは3日程度で終わる。ラフが一番時間がかかる。
ラフで一番力量が出ると言われるのは、「短時間で書かれたものにその人の能力が出る」みたいな単純なものじゃなく、
絵を書く時一番重要な構図、人体の知識、デザイン知識、遠近感、パース、資料の集め方といった、
イラストレーターの持っている知識の殆どを使うからだ。そしてラフの時点で、線画や色の配置、陰影も決める。
建物を建てる時に、設計図を短時間で作れなんて言う人は居ないだろう。でも絵ではそれがまかり通っている。
そしてラフの時点で指摘を出さず、線画、色塗りをしてから修正願いを出してくる人が居る。
建物を建てて、10階くらいまで作ったところで「1階の高さを変えてほしい」なんて言う人は居ない。
でもイラストだと同じ事をして来る人が居る。
「やっぱり左手を上げてください」この言葉で人は死ぬ。試しに左手を上げてほしい。
大胸筋、女性は乳房の位置が変わるだろう。そして体軸がカーブすると思う。そして頭も少し傾けただろうし、その時髪が横に垂れただろう
服の皺も、大きく形を変えたと思う。
これを全部修正しなきゃいけない。しないと「ちょっと体に違和感あるんですが……」って言われる。
まぁ単価5万とか、10万とか出しているならわかる。けど1万円で出してるなら、ラフの時点で言ってほしい。
素人の個人依頼は作法が解ってなくて額も安いし時間の無駄だから受けないほうがいい 企業からの依頼だけにしたらその種のストレス激減したやで