どこの話とは言わないが、とあるオムニチャネルなサイト制作を請け負った会社にいたことがある。
そのプロジェクトはステークホルダも多く連携先が多いことから背後のシステムも入り組んでおり、本来的にはPOSシステムとBtoC事業にしっかり取り組んだ人間が要件などをまとめればいいんだがそんな人間はその会社にも数えられるほどしかおらず、それでいてクライアントの要求も厳しいので、関わっていた人間は大体心を病むか身体を病むかリアルに死ぬかしていた。
そんな訳で常にそのプロジェクトは人手が足りず、いつも協力制作会社を募ったりフリーランスを雇ったりしていたのだが、一方で制作会社やフリーランスにもその噂は広まっており、経験値があればあるほど受託してくれないケースも多かった。故にプロジェクトが進めば進むほど関わる人間のレベルが落ちていったことを覚えている。
あのサイトがリリースされたときには、別のプロジェクトの掛け持ちの結果過労で心を壊してその会社を離脱していたけれど、何というかお察しな作りを見て切ない気分になったのを覚えている。
今回も似たような状況だったんだろうな、きっと。