2019-04-28

友が苦しんでいる

人生の最も楽しいときを共にした10年来の友が苦しんでいる

戸惑いながら言葉を紡ぐ姿に元気がなく、もの悲しい雰囲気けが漂っていた

会話も弾まず、少しだけ話すことが精一杯だった

医者は頼りにならず、原因であろう職場にも救いがない

友を襲う理不尽に私はどうすることもできない

話を聞いて、辛いということがわかるけれど私にはどうしたらよいのかわからない、と答えることしかできなかった

それを聞く私は友の痛みを考えて、想像する

だけれど、私には活き活きとした感情が欠けていた

他者の痛みを感じているようなふりをしながら、心の中は空っぽなのだ

私は果たしてどういう感情を抱いているのかわからなくなった

そして、何も感じない自分が恐ろしい

ずっと昔から他者の辛さに感情がわかないのだ

きっと相手はこう感じているだろうと考えるのだが、それはあくま思考しかなくてリアリティのある感情としてとらえることができない

友の苦しみ際して、こんな風に思う自分は何かおかしいのではないか

そんな考えが頭をめぐり、消えない

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