若手で他社に出向してた子がいてさ。
所属元たる弊社の人たちの感想は、「あいつなんも変わってねぇな」という感じだった。
ただ気になったのは、出向先で面倒見てくれてた人が、彼のことを褒めてたの。
「彼はとても明るい。悲観的になることがない。周りもそれにつられて明るい言葉が増えた。そういう雰囲気でこれからも前向きに成長していけると思う」と。
個人的にそれってすごくいいなぁ、って思ったんだけど、これまた弊社の人たちは、
「あっちの人は優しすぎるんだよ。うちにそんな人はいない。」
と言っていた。
ちなみに以前も出向した別の子で、社内では散々なことを言われていたんだけど、出向先から戻るときに彼のことを泣いて惜しんでくれた人がいた、なんて話もあった。
その子は「褒められて伸びるタイプです!」なんて言ってたらしい。
出向なんて受け入れる側はある意味優しく丁重に扱うもんなのかもしれないけど。
ミスが起きても「まったくー」と言いながら周りが助けてくれる雰囲気を感じながら仕事するのだと、
若手はぶっちゃけわかんないことばかりだし、自分が一番わかんないことをわかってて、不安と共に仕事してると思うのよ。
そういう子達が困ったときに、ふつうに「困った!」って言いやすいようにしてあげるのが大事なんじゃないかな。
「やれ」っつってできる奴なんて希少種だし、そんな奴ばかりなら「育てる」なんて考えはいらない。
みんながみんな、なんでもできるわけじゃない奴等が集まって仕事してるんだから、できないことがある前提で、いざというときに何ができるかが組織であることの強さじゃない?
そして声を挙げることができないと、その「いざ」が巻き起こってることに気づくことすらできないじゃん?
ガハハと笑う余裕を持とうよ弊社。
でもキモくて金のないおっさんが入社してきた直後に「困った」と言っている場合使えない無能扱いしてしまうんですよねわかります