速読術の一つにフォトリーディングというものがある。部分ではなく全体を眺めることで文章を写真のように記憶する読書法だがその方法で本の内容が頭に入ることはない。写真を一瞬だけみてどこに何があるか言い当てることができないように文章を一瞬見ただけで内容を正確に再生することはできないからである。フォトリーディングとは詰まるところわかったつもりになれる読書法に過ぎない。
ただし、読みたい場所を探す際には有効な手法である。新聞、雑誌、家電の説明書などを読むときと同じでページをパラパラとめくりながら読む場所を絞り込みその箇所を時間をかけて丁寧に読むのである。
WEBにはフォトリーディングに関する情報が出回っているがアクセスはおすすめしない。ゴテゴテした広告が大量に貼り付けあるだけで有益な情報は得られないからである。
本を速く読みたければ関連分野の基礎知識を時間をかけて学んだ方が良い。前提となる考え方や言葉の定義に悩まされることなく文章をスムーズに読むことができる。
フォトリーディングにより読む価値のないゴミ文章だと認知