2018-10-14

川上量生の挑戦はすべて失敗に終わった

ニコニコ動画そもそもが負け戦だった。川上量生がやろうとしたことは「グーグル的なウェブサービスへのアンチテーゼ」の一言に尽きる。

グーグル的なウェブサービス」とは何か。それはユーザーにとって便利な機能をつけ、ユーザー気持ちよく使えるサービスを目指すことだ。グーグルがバックにいるユーチューブはひたすらこれをやっていた。

しかし、日本の一企業がこれをやるのは物量的に難しい。そこで川上量生がとった道はグーグルがやらないことを追求することだった。すなわち、いらない機能をつけることだった。さらに、運営が前に出て悪ノリを繰り広げた。これもグーグルがやらないことだ。

グーグル、ひいてはシリコンバレーの連中がやらないことをひたすらやり、突き抜けたら、自分たち独自文化を作れるんじゃないか川上量生はそこに賭けたのだ。

しかし、10年を経て、その挑戦の結果が出てしまった。いらない機能は単にいらないし、運営が前に出ることはウザいだけだった。

敗因がなんだったのかというと、文化的な側面で欧米に対抗しようとしたことだろう。日本的なウェブサービスを作ろうと頑張ってしまった。ただ普通のいいサービスを目指していれば、こんな無様は姿を晒さずに済んでいただろうに。

しかし、この結果はわかっていたことだ。そもそもが負け戦だったのだから

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