単身赴任中。たくさんの人が「お一人で寂しいですね」と別居中の我々夫婦を案じてくれる。自分としては、単身赴任前は新婚にもかかわらず家庭崩壊寸前で、毎日泣き暮らしていたため、「月一で会えるくらいが丁度いい」のだが、普通の幸せな結婚をした人にとっては違うらしい。寂しいですね、と言ってくれた人には、あなたが幸せな結婚をされていて何よりです、と心のうちで返している。
破綻しているのに離婚していないのは、世間体を優先しているためである。身重になって世話をされ借りを作るのも嫌で、仕事のための体も取られ自由を奪われるのならば、子供はいらないというところまで来ている。
結婚当初はこのようではなかった。他人に理解されないとある理由で、彼を好きになることを自分からやめた。嫌いになれば執着も減り苦しい日々から逃れられると思ったが、そうではなかった。今度はどれだけ努力しても好きになれなくなった。
彼を好きであった時に、普通の、一般的な夫婦二人の幸せな日々、というのを経験したかった。それすらも許されないのだ。あまりにも不公平ではないか。私が代わりに何を頂いたというのだろう。
やらせろ