ネットの書籍レビューや感想であらすじ だけ を書いている人が必ずいる。
それがいわゆる読書感想文の字数稼ぎのテクというのは知っているけれど、宿題でもないネットのレビューであらすじだけを書く人が多いのが不思議だった。
いやそれ商品紹介ページに同じ内容載ってますよ?という気持ちになる。
ポイントのため?
それなら商品紹介のあらすじをコピペしている人との違いはなんだろうか?
文字数を考えると本当にこの作品が好きで書いているような気もして、ずっと不思議だった。
のだが、ようやくわかった。それらを書いていたのは「ふつうの人」なんだと。
「ふつう」に他人と同じものを好きになって、同じような感想を持って、同じようにそれを確かめあえる人。
真実にそうであるかどうかはともかく、周囲と問題なく共感を行える人なのだと。
だから、あらすじを書けばその内容に対して読んだ人は自分と同じ感覚を持つのだと確信して、あらすじを書いているのだろう。
それが理解されないとも否定されるなんてことも想定せずに無邪気に。
そう思うとあらすじを感想にできる人が、なにやら微笑ましく、少しだけ羨ましく思えてきた。
私は頭のいい人あるいは親切な人なんだと思った。 頭のいい人はあらすじだけでどう感じたか思い出せる人。 親切な人は他の人に教えてくれている人。 私は細かい印象を忘れたりする...