でも、世代的には、ちょうど失われた20年に社会に出るくらいの世代とその前後くらいが、最もITに関するリテラシーが高いと思う。
社会に出た年代をざっくり言うと、1990年代から2000年代くらい。特に1990年代後半から2000年代前半、つまり2000年を中央とした前後5年くらいの人たちが、頂点だったように思う。
自分は1990年代の前半くらいに出た世代で、就職氷河期の最も上の世代だ。なので肌感覚でわかる。
自分の世代は、職場の上の世代からは、「若いやつはパソコンとかいろいろ技術的なことを知っている」と思われた。事実、そうだった。上の世代よりは。
だから、今後は情報化社会が進むだろうから、どんどん若いやつが、どんどんITに詳しくなっていくと思っていた。
でもそうはならなかった。
いまだに、だいたい50歳代後半より上の世代が、ITにまったく付いてこれていない情弱なのは事実だ。いまの社会の実験を握っているジジイたちはたいてい情弱に含まれる。
一方で、だいたい30歳よりも若い世代は、ジジイたちほどではないにせよ、ITリテラシーが低い。
今後もゆるやかに下降していくんだろうと思う。