今の会社よりずっと有名で、世間的な受けは良い。ただし給料は下がるし、仕事内容も自分の興味とはズレてるし、社風も合わなそうだった。
なんでそんな所を受けたんだと言われると、自分が極めて他人の評価を気にする性格だからだ。
面接を受ける前は楽しかった。ああ、俺がこの会社に入ったら周囲の目も変わるだろうな、と。
ところが、実際面接を受けて内定をもらうと、俺は何のために仕事をするんだ?という考えが頭から離れなくなった。世間体のために、社風の合わない会社で興味のない仕事をして今より安い給料をもらうのか?
やっぱり今の会社が一番だね、ちゃんちゃん...なら良かったんだけど、今になって急に自分の「他人の評価を気にする性格」が強烈に現れてきた。
ああ、俺は他人から「すごいね」と言われることで自尊心を満たされるような奴じゃなかったのか?いくら割の良い仕事をしていたって、誰かに金の話をする訳でもあるまい、結局肩書きで他人から羨まれなかったら自分の心は晴れないんじゃないのか?
結局こういう人間は仮に内定を受けてたって別の後悔をしてるんだろうけど...精神衛生面で得しないクソみたいな性格だ。
こういうクソみたいな奴の面接にコストを割いてくれた会社の人達にも申し訳ない。
と申し訳程度に申し訳ないと言ったものの、実際は大して申し訳ないとは思ってない。なぜなら他人の評価を気にするということは、自己保身の気持ちが強すぎるからだ。自己中心的なのである。輪をかけてクソである。はあ。