2018-03-02

創作

創作において、何か特定のものを書き続ける人がいる。

二次であれ一次であれ、自分の作ったキャラクター世界観だけを、特定二次創作特定の狭い部分だけを書き続ける人がいる。

自分は、そうならないようにしてきた。狭い部分だけをずっと続けていると、その内それしか書けなくなってしまうのではないかと恐れた。新しいことをできなくなってしまうのではないかと恐れた。

自分は、自分の作ったキャラクターを愛さないようにした。そうして、出来るだけ一つの事に固執しないようにした。

そうなった原因としては、ある時書いた一次小説が偶々ヒットしたことが原因だった。今までそうview数とか増えなかったのに、多いときは1日10pvを記録する事さえもあった。

自分はその時、人気が出たからと言って引き延ばしたりはしない事を決めた。その作品の人気に自分固執する事を恐れた。それが最初だったと思う。

それまでは、人気が出なくとも、自分の好きなままに書き続けていたと思う。人気は欲しかったけれど、好きな気持ちで書き続けていたと思う。自分作品を、周りの目をそう気にする事なく愛していたと思う。

今は、愛していない。結局、その人気が出た作品は引き延ばす事なくさっぱり元の構想通りに終わらせたけれど、その作品に引きずられはしなかったものの、人気には引きずられた。

人気が出る事の快楽を知ってしまった。

どうやったら人気が出るのか、考えるようになった。新しい作品が人気が出なかったらポイと簡単に捨てるようになった。自分作品を愛さなくなった。人気が出なかったときの事を恐れて、自己防衛するようになった。

今は、その、特定事柄を書き続けている人を、純粋に周りの目もそう気にせず、人気も気にせずそれを愛して書き続けている人の事を、とてもうらやましく思う。

自分はもう、戻れない。

人気が出る事を目指して、自分作品を愛さずに、頑張り続けている。

間違った道に入ってしまった感じが否めない。

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