よかった。こういうことを感じる人は自分だけなのではという部分もやや不安だった。
こういう話は諸先輩にはなかなか聞きにくいし、プライドがあるのか対処法はあまり教えてくれない気がする。
「まだ、30代なんて全然よゆーでしょ」みたいにそのまま濁されることが多かった。
還暦手前の尊敬する方とそういった話をする機会があって思い切って聞いたら30代で一度似たような経験があったそうだ。
20代は脇目も振らずやってきたけれど、30中頃に差し掛かるに連れ、仕事にも余裕が出てきて、
いろんなことがうまくできるようになった一方で体力の衰えによる不安を感じたそうだ。
悩んでも仕方なくて、そういう中でなんとかいいパフォーマンスを出すしかないと今も現役で頑張っている。
でもやっぱり、諦めたという受け取り方はしたくないままみたいだけれど。
大なり小なり今の俺と変わらないのかもしれない。
切れるカードがたくさんあるように思えてたのは実は幻想で、今あるカードで効果的にゲームを進める他ないのだと。
ただ、若さ故の万能感もまた良い経験で、可能性を探る上での良い試行だったことは間違いない。
少なくとも今の自分はそう思えている。
しかし、あくまでも、若さは効率悪い代わりにエネルギー資源がたくさんあっただけで、
そのエネルギーにかまけて実際のルールを勘違いしていたのはどうやら自分の方だったみたいだ。
そういうの授業で教えてほしいよー。
だったら、もう少し若い時の動き方も変わったろうに。