特にすずめとおなが。
農道を車で走っていると必ずといっていいほど彼らに進路を妨害される。
車に轢かれるギリギリまで集団で粘るんじゃない。チキンレースですかこの野郎、鳥だけに。
時々、上記の遊びに失敗したらしき個体が道の真ん中で平たくなっている。私は悲しい気持ちでそれを避ける。
そんな無防備な鳥さん達も、猫の事は相変わらずキッチリバッチリ恐れている。
我が家の庭にはよく野良なのか家猫なのか定かではない猫が来て、伸びた雑草の陰でウンコをしていく。彼等もたいがい野性を失っており、ウンコには砂をかけるというマナーを知らない。堂々たるベリーロングなウンコを残し去っていく。
猛烈な臭気に困った私は、去年は本腰入れて庭の草むしりに励んだ。密林だった場所が砂地になった。猫はあまり来なくなった。清々すると共に人類の業の深さみたいなものに思いを馳せてしんみりした。
すると、まもなく数羽のすずめさん達が砂地に降り立ち、楽しそうに砂遊びを始めた。砂地には沢山のすり鉢状の跡が残された。
私は縁側に座り、砂地で遊ぶすずめさん達を見守った。
だがお前達、ちったあ私の事を恐がれよ。人間だぞ、人間がすぐそこでお前らをめちゃめちゃガン見しているんだよ。もっとビビれよ。気色悪いと思えよ。
だがすずめさんさん達は一向に気にする気配なく、好きなだけ遊んで飽いたら去っていく。
ふっ、かわいい。