音楽はプレーヤーではなく作家系、いわゆる宅録ミュージシャンをしていた。
それなりに曲を作り、自分で言うのもおかしいがそこそこのクオリティの作品を作り出していたと思う。
プレーヤーとして慕ってくれる人もいればクリエイターとして憧れてくれる人なんかもいた。
そもそも奥さんと一緒に音楽をしていたわけだけど、結婚をし家庭を持ったら話はまた別。
お互い家の事やらなにやらで音楽をする時間がまったくとれない。
以前なら夜中までパソコンを向き合い曲を作っていたがアパート暮らしになったらそれも出来ない。
楽器も弾かず曲も作らず、家庭的な夫になりつつあったが何かを表現する事に飢えていたのは確か。
振り返ってみると、音楽が好きで楽器を弾いたり曲を作っていたわけじゃなかった
何かを作ったり、作った何かを人に発表したりする事が好きだったんだと思う
それがたまたま中学生の時に手に入れた楽器を使って表現していただけで
それが別の何かだったらきっと他の何かをしていたんだと思う
そんな音楽生活から離れた時に出会ったのが父親のカメラとレンズ。